常識すぎて誰も語らないバイク話

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サーキット上級者への道

サーキットでバリバリ走るために必要な知識・練習をまとめています。バイク初心者からサーキット中級者まで役に立つ記事を目指しています。

MotoGP風のライディングフォームのやり方

近年のMotoGPのフォームは極端なリーンインです。なので近年の市販車も同様にリーンインが最もタイムが出る設計となっています。なかなか習得が難しいフォームなものの、具体的な動きを少しずつ練習することで身についていくはずです。

作成:2024年6月7日

長くなりすぎてしまうので、詳しい動きの説明や理屈はここでは書きません。

ターンインでの寝かし込み

完全に伏せて少しバンクさせてアクセルを開けている状態でコーナーへ入っていく。尻の穴がシートの端っこの角の位置を目安に、あらかじめ腰を内側にずらしておく。

ブレーキを掛ける寸前に、背を丸めたまま骨盤を後ろに起こし、すかさずリアが浮くぎりぎりの強さのブレーキを掛ける。上体はわずかに起こす程度で、あくまで体重を後ろに移してフロントの重さを抜いてブレーキを掛けやすくする。

車速を落としすぎない内にフロントブレーキを緩めながら胸をタンクにくっつけるように落として、一気にフルバンクさせる。内側のステップはつま先立ちに踏み変えるが、全く体重を掛けないかステップから離しておくとスムーズにバンクできる。勢いよくバンクし始めたらステップに足を戻して体重を乗せる。

肘を地面に突き刺すイメージで大きく落とすことで、骨盤と背骨の付け根から曲げていける。内側の脇腹は縮み、外側の脇腹は限界まで伸ばされる。

上体を大きく落とすものの、内側には入れないようにする。内側の脇腹を内側の太ももにくっつけるイメージ。上体を内側に移動したりひねると、自然なバンクを妨げる。

内側のステップから足を浮かし上体をタンクに近づけることで、シート内側に大きく体重移動するイメージで動けると、バイクが股下で急激に寝ていく。

バンクさせていく時に内側のハンドルを軽く押して、ハンドルが内側に切れないようにすると急激な寝かし込みに繋がる。フルバンクしたらハンドルの力を抜いてセルフステアで切り込ませ、旋回力を上げる。

フルバンクからアクセルを開けていく

上体を大きく落としてフルバンクできたら、ここではじめて上体を内側にひねっていく。

アクセルを開けると同時に、骨盤から内側へ大きくひねる。バイクを内側へ巻き込むイメージ。骨盤と脇腹で大きく曲げることがポイント。体を内側へ移動するわけでなく、ひねる。

上体をひねることで反作用でバイクのバンク角が少し浅くなるので、その少し起こしたタイミングでアクセルを全開にする。フルバンクで全開にしない。

このフォームはほぼ全てのバイクで有効

このリーンインのフォームはビジネスバイクやスクーターでさえ有効です。どんなバイクでも練習になります。小排気量車においてはリーンインが一番速いとは限らないと思いますが、しかしちゃんと恩恵はあるし練習できます。

2001年の500ccが走っていた頃までは上半身はリーンアウトかウィズでした。しかし2002年から4ストになってリーンインになっていきます。2008年頃ではもう既にかなりリーンインとなっています。

なので近年の市販車を速く走らせるにはそういったフォームが必要です。上体がリーンアウトの昔のフォームでは速く走れません。

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