常識すぎて誰も語らないバイク話

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サーキット上級者への道

サーキットでバリバリ走るために必要な知識・練習をまとめています。バイク初心者からサーキット中級者まで役に立つ記事を目指しています。

公道での練習はアリかナシか

上達するにはサーキットメインで練習するのが一番ですが、一方山道でも練習できます。効率とコストパフォーマンスの観点から考えてみます。

作成:2020年6月1日

山道は練習になるが上限あり

当然サーキット走行には走行料金がかかるので、無料で走れる山道で練習できるならそっちに行きたくなるのが人情でしょう。そもそもスポーツ走行を楽しむライダーの内の9割以上はサーキット走行はしないでしょうから、そっちが自然に感じられるくらいです。

しかしサーキットでの練習に比べ、時間当たりの上達の速度で考えると効率が悪いです。また言うまでもなく公道なのでリスクがあります。さらに言うと、ある程度上達すると公道ではあまり上手くならなくなってきますので、公道でどこまで練習するかが重要となります。

フルバンクとブレーキ引きずりができれば十分

これこそ人によって違ってきますが、個人的にはフルバンク、もしくはそれに近いくらいまでバンクできて、さらにいくらかブレーキを引きずったターンインができれば十分だと思います。つまりある程度のターンインができれば十分で、立ち上がりである程度加速できれば十分です。

深いバンクをするにはそれなりのスピードが必要になりますし、安定した体重移動とライディングフォームも必要です。その安定の中でブレーキを少し引きずることができれば操作の基本ができているということです。

そこまでできれば今度はどんどん限界が高くなってしまうため、公道で練習するのはリスクが上がってきます。そこからはサーキットで練習したほうが時間を掛けずに上達できます。

公道で練習し続けるのは逆に無駄

フルバンクとブレーキ引きずりができた上でさらに公道で練習しようとすると、よりアクセルを開け高い速度で進入し、ブレーキポイントを遅らせてブレーキを引きずることでより前輪を潰して荷重を掛け、クイックに曲がって向きが変わったらアクセルをできるだけ開けるという、かなり危険な練習になってきます。また公道は道幅が狭すぎるため、サーキットでの乗り方とは正直違った方向になっていきます。

それが楽しく感じられている内は全然アリです。しかし速度が上がっていくにつれて楽しさよりも恐怖感(と背徳感)が強くなり、反比例して練習効率はガタ落ちになっていきます。ただ漫然と走って高価なハイグリップタイヤを消耗するのはコストパフォーマンスから見ても無駄と言え、走行料金を払ってでもサーキットで走ったほうが経済的です。

逆にそこをクリアしてないならまだサーキットへは行くべきでない

単純な練習時間だけを考えればサーキットメインが一番なものの、あまりにスポーツ走行初心者すぎてライディングフォームを含めた基礎ができていない場合、サーキット走行はやめたほうが無難です。

走行料金がかかるからというのはもちろんですが、あまりに初心者すぎる場合は周りのライダーとの速度差で危険な目に遭う可能性が高いからです。最低限の基礎は必要です。

フリー走行でなく初心者歓迎のサーキット走行会なら危ないことは少ないでしょうが、基本的にそういう走行会は走れる時間が短い上に料金が高く、初心者が連なるトレイン走行となるためそこで上達しようとするのはなかなか難しいと思います。

基礎を固めるくらいなら公道でも低いリスクでできます。

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