常識すぎて誰も語らないバイク話

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SUZUKI DR-Z400SM

SUZUKIが超本気を出して作った400cc最強モタード! 力強いパワーと足の良さは大型乗りさえうならせる!

2018年6月30日「ジムカーナに向け練習中…」

金欠を理由にずっとやっていなかったジムカーナへの参加と練習。最近ようやく環境が安定してきて練習を再開しました。

作成:2018年6月30日
カテゴリ:SUZUKI DR-Z400SM

関東は梅雨明けして猛烈な暑さで、今日は早朝と夕方に練習してだいぶ低速域でのバイクの扱い方を思い出してきました。やはりサーキットや山道とは違う乗り方で、ジムカーナって特殊なんだなぁと感じます。

まだまだジムカーナとしては底辺のレベルで全然遅いですが、とりあえず最低限の目標である「無理せずスムーズに乗る」ということはできてるので、これから速くなれるように1つ1つ練習していきたいと思います。

Fブレーキはフルバンクに達するまでのわずか短い時間のみ使う

フロントブレーキの使い方は本当に難しいと思います。ケースバイケースなのはもちろんですが、ブレーキを残してフォークを縮めておく走り方があれば、早い段階でリリースしてしまう走り方もあります。

私はブレーキを残す派だったのですが、今回の走りではターンインで車体の寝かし込みが終わったらすぐにフロントブレーキは離すようにすると、バンク角は深くなり旋回速度も上がりました。

立ち上がり加速からのブレーキでは、車体が立ってきたらブレーキを掛け始めるのですが、強く掛けずなめるように引いて、滑らかにリリースするとそれまでより深いバンク角になりました。フロントブレーキの仕事は車体が立っている時は強い減速で、寝始めたら深いバンク角を達成するための滑らかなリリース。寝始めからの速度の調整はリアブレーキだけでいいと思いました。

よく速度を落としきれずにフルバンクしてる最中もフロントを残してしまうことがありますが、そうするとやはり曲がり方が鈍いし、バンク角も浅くなってしまう。なのでフロントブレーキをメインに減速しようと思わないで、多少オーバー気味で寝かし始めてリアブレーキで調整するがいいと感じました。今度はそのリアブレーキをどこまで残すかが難しくなるのですが…これもフロントブレーキからワンテンポ遅らせるぐらいで、早めに抜くほうがいい気がします。

↑加減速があまりない狭い区間でも深いバンク角にするのが目標です…。

前乗り・後ろ乗り・リーンイン・アウト・上体は捻る?

自分のレベルでいろいろ試してみましたが、ジムカーナのような切り返しの忙しすぎる中で一番大事なことは、場面場面でそれぞれのフォームを移行したりクロスさせることだと感じました。上体を動かす、または逆にある一点に残し続けることで荷重変動が起きたり逆に体が荷重をある位置に留めながらバイクだけ動く、ということが起こるからです。

なのでパイロンを回っている時に全般的にリーンインしたい…ということだけを漠然と考えて走ると、「リーンウィズ→リーンイン→リーンウィズ…」のように上体の動きが少なくなるため荷重変動が小さくなり、車体の動きにメリハリが生まれにくい。

そこで私が乗りやすいなと思ったのが、立ち上がり加速で「外側ステップ荷重のリーンアウト+前傾」、切り返しのターンインでステップ左右を踏み変えて「外側ステップ荷重のリーンイン+前傾」(つまり上体は立ち上がり加速から同じ向きのまま)、ターン中は「外側ステップを起点に背骨を後ろに引き、上体を捻って体を逃がすリーンアウト」という、全般で体が動き続ける乗り方です。

これは私のレベルで試している限りですが、例えばリーンインをずっと続けることは人車一体感があり、シンクロして乗れてる感じがするのですが、特にフルバンクしてから荷重変動がないためダラダラ旋回になってしまう。

じゃあもっと旋回速度を上げよう、バンク角を増やそうとターンインでブレーキを上手く使おうと思っても、変わるのはフルバンクまででそこからのダラダラ区間は同じまま。ここでもっとクルッと素早く回りたいと感じる。

そこでフルバンクしてから、体を後ろに引っ張って上体を捻ると、上体の遠心力が一時的に車体から抜けるので、バイクは寝るしハンドルも切れます。フロントタイヤへの荷重が抜けることでクイックに向き変えができたのです。だいたい乗れてない時の走りって、フロントタイヤが重くてダラダラしてる気がします。

「リーンアウトにすると良くないのではないか」「リーンアウトだと車体が寝すぎるから立ち上がりで開けられないのでは」という考えもありますが、リーンインでダラダラ旋回するくらいならリーンアウトにして小回りしたほうが早いはずですし、立ち上がり加速は外側ステップの踏み込みと体を前傾させることによって私レベルでは特にグリップ力の心配はないです。10Rで走ってる頃も心配は少なく、むしろ扱いやすかった記憶があります。

なので今は「いかに体を動かし続けて、荷重を要所で抜く・掛けることでメリハリを付けるか」が大事なのではないかと勘ぐっています。操作のタイミング・滑らかさなど探り探りです。

↑難しい狭い区間の練習。もっとバンク角を増やして旋回速度を上げたいのですが…。

悪い癖は動画を撮って見つける

私はバイクに乗り始めてからずっと、内側の肩が上がってしまう癖があります。そうするとハンドルの切れ込みを抑えてしまうし(人間ステダン)、上体の動きも悪くなってしまいます。それをビデオで確認した後に内側の肩をずっと下向きに落として走ると、バイクがスムーズにバンクして切れ込む。フルバンクしてからおっとっととなる時は大抵、ハンドルの切れ込みを抑えてしまうため車体が起き上がらずに倒れそうになるからです。

今は携帯でもそこそこ綺麗に動画が撮れるので、一人でも確認できるのは本当にいいですね。それとバンク角や小回り、加速やフォームなどが体感とはだいぶ違う場合がよくあるので、必ず撮影しながら走って後で確認するほうがいいと思います。

一番練習していた頃に比べても遅い

DR-Z400SMを買った当初、タイヤはアンビートンを履いていて今のα-14よりはるかに凄いタイヤなので単純な比較はできないですが、それでもあの頃のほうがやはり上手く乗れてました。昔の動画を見返すと、滑らかさも大事だけど要所での体のキレはもっと大事だなぁという気がします。

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