常識すぎて誰も語らないバイク話

ベテランライダーがバイク乗りの考え方、実情、ライテクなどバイクの世界を語ります。
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SUZUKI DR-Z400SM

SUZUKIが超本気を出して作った400cc最強モタード! 力強いパワーと足の良さは大型乗りさえうならせる!

2021年2月28日「ウミガメ練習会。前かがみ→上体引きがコツ?」

今年に入って3回目のウミガメ練習会です。自宅から近いので本当に有り難い練習会です。バンク角が足りない悩みがあったのですが上体の前後移動で解決できそう。

作成:2021年2月28日
カテゴリ:SUZUKI DR-Z400SM

はじめに、ノービスなのでまだまだレベルが低い話です

ジムカーナは上からA、B、C1、C2、ノービスというランク分けになっていて、ノービスはランク外という意味で一段と層が厚いです。自分もそこなので初心者が感じたことを書いてるだけになっていると思います。

また自分のバイクはモタードのDR-Z400SM、一番人気のVTRやSS軍団、新興勢力の400以下のオンロード車(Z400など)とはやはり走り方が違う気がしています。

自分のレベルで具体的に言うと、前後サスは柔らかくてストローク量は大きく、パイロンを通り過ぎてから強い切れ込みを発生させてフルロックで小回りする曲がり方です。バンクだけではあまり曲がりません。

なぜバンクしないのか

車体・セッティング・タイヤなど複数の要因でバンク角は決まりますが、そもそも何もしてないのにフルバンクするようなバイクは怖くて乗れません。寝かせるには寝かせる操作が必要なのは当然だと思います。

よくバンク角は速度と旋回半径とハンドルの切れ角から決まるというのがありますが、寝なければ旋回半径も狭くならないのでやはり寝ないという悪循環になります。

もしバイクに人形が乗っていて動けなければアクセル・ブレーキ・ハンドル操作しかできませんが、ライダーは動けるので一時的にバイクのバランスを崩してバンク角を増やしたりできます。

サーキットでは前方内側に移動するハングオフですが、ジムカーナだと逆に上体を引くことでバランスを崩して寝かせるものだと思っています。前に移動すると前輪が重くなって恐らく小回りできないからです。

思いっきりハンドルに覆いかぶさって、パイロンを前輪が過ぎてから上体を一気に起こす

これは実は昔、小岩の二輪講習会で激速なVTRの方がいて、スラローム走行の切り返しでアクセルオフからブレーキを掛ける直前にハンドルに覆いかぶさるくらい前傾して尻を少しシートから浮かして(いたはず)、バイクを一気に反対方向へ切り返す技を目の当たりにしたんです。

スラロームで車体が思ったよりバンクしないのはよくあること。それを真似して大げさに前後移動したら確かにゴロンと一気にバイクが寝るんです。本来安定するはずのバンク角から安定状態を崩し、バイクが寝てしまうのを利用しています。

これを今日思い出して、8の字でハンドルに覆いかぶさるように前傾してターンイン、パイロンを前輪が過ぎてから上体を一気に引きながらフロントブレーキを掛けると、前輪からライダーの重さが消えているのか抵抗が小さい状態でフルロックに持っていけて、変な重さでつっかかったりすることなく小回りできました。

同時にハンドルに力を入れずに、脇腹から頭までを「雑巾絞り」するかのごとく内側にひねる必要があり、下半身はちゃんとホールドしていれば切れ角あるDR-Z400SMはすごい小回りします。

シート内側に自分の重さを差し込むイメージ

上記の曲がり方でですが、切り返す時にほんのわずかに尻がシートから浮くのですが、そこで内側の尻をシートの内側へ叩き込んで、自分の重さをシート内側から入力して前輪の内側に差し込むイメージでやると、明らかに鋭い曲がり方に繋がることがわかりました。

その時、上体の重さはシート内側から掛けているのですが、上体は内側前方へオフセットしているほうが具合がいいです。内側のミラーにヘルメットがぶつかるくらいの位置だと恐らく思います。

その後にフロントブレーキを掛ける時には上体を後ろに一気に引いて、フロントから重さを消して軽くしながらもブレーキで前輪をグリッとねじるようにすると、抵抗なく小回りできるようです。

ただ上記の方法も万能ではないのでこれだけに頼ってはいけないと思いますが、これができてからはバンク角も増えたしシンクロ率も上がったと思います。

あと今日は珍しく1回も転倒せずに終えることができました。リアタイヤが2回大きく滑ってぎりぎりだったので、やはり転倒しやすい人間で結構ビビってます…。

DR-Z400SMはクラッチ握らないとエンブレでリアが滑る…??

今日初めて体験したのですが、ある程度の速度で前傾でフルバンクしていると、リアタイヤが明らかに外側にググッと流れている時があります。

今日は前傾したほうがフルバンク時のキレが増すと感じたのですが、反面リアの荷重が減るからかリアタイヤが不安定になっていました。「DR-Z400SMは半クラでエンブレを逃さないとリアが滑る」と他の方のブログで見たのですが、今思えば多分それだったのかも。今度はわずかに半クラを使ってみたいと思います。

基本はRayさんのブログで学ぼう!

ジムカーナ超上級者のRayさんという方がジムカーナのブログをやっていらっしゃるのですが、以前DR-Z400SMに乗っていたからなのか、読んでいて共感できるところがとても多く、頭に叩き込んで練習したところ本当に走りやすくなりました。

詳しくはRayさんのブログを参照なのですが、

  • ハンドルは手首近くの部分で当てるだけ。グリップを握らない
  • 斜め横からハンドルを持ち、肘を軽く外側に出す
  • シート後ろ側に座り、背中を大きく丸めて後ろに体重を掛け、頭もできるだけ低く
  • 大袈裟なくらい外側から大きく入り、必ず寝かせてからターンインする。後輪の通る場所を常に考え、パイロンに近づけて立ち上がる
  • 「のの字」で曲がる。大きく入り最初はあまりハンドルを切らず、曲がり方を少しずつ強くしていき奥で一気に曲がる
  • ターンインでは「リアブレーキ→バンク→フロントブレーキ」の流れを徹底。フロントを掛けるタイミングを少し遅らせる
  • 後輪がパイロンに差し掛かるくらいまで、ハンドルをあまり切らずに曲がる余地を残しておく
  • 後輪がパイロンを過ぎてからフルロックに持っていくことで、切れ目なく遠心力を車体に掛けることができ、前後サスを縮めた状態を維持できて小回りできる
  • フロントブレーキはフォークの縮みを感じながらゆっくり強く効かせていく。一気に握らない。滑らかにすれば挙動が乱れない
  • 立ち上がり加速は向きが変わってから、なおかつ深いバンクからリアタイヤを潰すイメージで強く
  • アクセルは「1→2→3」と数えながら滑らかに全開まで持っていく。ガバ開けではなくスムーズに全開まで。まずはゆっくり、慣れれば短時間で
  • 開ける時はヘソを引いて尾てい骨をシートに押し付けるようにしてリアに体重を掛け、背中を丸めて上体はハンドルに被せるように前傾する
  • 深くバンクしなくては速く走れない。できるだけバンクし続け、深くバンクし続けながらターンインする

とても実践的なことが綺麗にまとめられていて、しかも細かい説明付きなので本当にわかりやすいです。教科書として欲しいです。

雑な操作ながらも半クラの有り難みがわかってきた

DR-Z400SMはハンドル切れ角があるから狭いセクションは得意そうに見えますが、実際はエンブレが強くて車体が寝ないしギクシャクするので超苦手です。

詳しいことはわからないですが、爆発の1発1発が大きすぎるからエンブレが強いので、半クラを使ってトルクを小さくすることで排気量が小さくなったようにエンブレが小さくなってスムーズになります。

ただちょっと握っただけではわかりづらくて、細かいセクションや回転では「ほとんど切る」くらいの勢いで握らないとダメな気がします。本当に最低限のトルクが掛かるだけ繋げる。

回転などはそうすることで今までのギクシャクは何だったのかというくらい、スムーズにフルロックでくるくる回るようになるので、極めればこのハンドル切れ角と半クラで色々できる車体なんだと思います。まだまだラフすぎてできてませんが…。

細かいセクションでは半クラを使いながら上体を前後移動することで、強引にハンドルを切り返して曲がることもできるようです。本当は短時間でも大きく開けて深くバンクさせてメリハリを付けるべきかもしれませんが、かなり難しいです。半クラを覚えればできるのかもしれません…。

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