常識すぎて誰も語らないバイク話

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バイクのお話

バイクへの考え方や接し方、また実際のところとかを自分の経験を交えて書いています。

愛車ユーノスロードスターの紹介1

このサイトはバイクの話がメインですし、私はあまり車には詳しくないのですが、私の愛車でもあるロードスターという素晴らしい車を紹介します。最初のモデルであるNAと次のNBについての説明がほとんどです。

作成:2017年8月21日
カテゴリ:バイクのお話
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私は車はマツダのロードスターシリーズの中で一番最初の、ユーノスロードスター(NA6CE)に乗っています。一番最初の車は10万円で買ったマニュアルのマーチで、初心者マークの女性ドライバーの事故に巻き込まれて廃車になった後、何を買おうかと迷った末に決めたのがロードスターでした。

初めに言っておくと、ロードスター、とくに最初のモデルであるNAと次のモデルのNBは国内では最高に楽しい車ということです。一般道で乗ることを考えると完成度も非常に高い。この記事ではなぜロードスターが素晴らしいのかを全般に渡ってバイク乗りの視点からざっと説明したいと思います。

丁度いい"スポーティーカー"!

ロードスターシリーズは一貫してスポーツカーではありません。スポーツカーというのはGT-Rやスープラ、RX-7やインプレッサなどのスポーツ走行を第一に考えられた車両のことで、ロードスターは「スポーツカー、っぽい車」ということになります。

これはロードスターが半端な車という意味ではなくて、スポーティーカーだからというのがロードスターの素晴らしさの1つなのです。

私も子供の頃はレースゲームをやりスポーツカーこそ一番と思っていました。しかしいざ自分で所有することを考えると難しいものです。車体が高い、メンテンス費が高い、燃費が悪い、任意保険が高いなどなど…。

ところがNAやNBのロードスターで考えてみると、これらが全て安いのです。私は安い時期に買えたので車体価格は25万円だったし、燃費は12km/l、維持費は安く、街乗りは最高に楽しい。

また挙動が非常に楽しめる車で、フロントは非常に入りが良く、軽量車(1トン前後)ということもあってコーナリングはかなり速く楽しいです。そしてよく問題になる不安定なリア(NBでは多少改善されている)なんですが、サーキットでもいかなければかえってこのくらい限界が低く滑るリアの方が確実に楽しめるのです。

例えばS2000はとても限界性能が高い車ですが、限界を超えた時の挙動が非常にピーキーとして知られています(特に前期型)。対してロードスターは(比較が極端だが(笑))、サーキットや山道を全力で走る場合は性能が足りないものの、ある程度楽しく走る分には十分な性能があり扱いやすく楽しいのです。

特にバイク乗りにとって、「車もバイクも両方全力でスポーツしたい!」というのはあまりに贅沢であり、車はスポーツするのにかなりお金がかかるが、バイクは街乗りでもスポーツ走行でもそれほどかかる金額が変わらないということを考えると、私はスポーツ走行ならバイクですべきという考えを持っています。

思いっきり走るならバイク、普段の街乗りからエンジョイワインディングまでは車という分担は最強に見えます。

街乗りが超楽しい

こんなにただ走ってるだけで楽しい車というのはなかなかないと思います。乗ったことのある車は多くないですが、他人の話と合わせてもやはりそうです。

車によってちょうど楽しみやすい走り方というのが違うんですよね。営業車で乗ってる軽バンや代車で乗った普通の軽自動車、これらは車体の動きが貧弱で、おばちゃんがしているような「そろ〜〜〜っと滑らかに加速して、す〜〜〜っと滑らかに止まる」というような運転ならまあそこそこまったり心地いいんです。

それをちょっとでもラフに運転したりアクセル全開にすると車体の酷さがすぐに出てきて、本当につまらない気分になってしまうのです。

また、本当のスポーツカーは全般的に硬いので、街乗りでの挙動としてはそれほど楽しくないでしょう。もちろん自分が好きな車なので走ってて気分はいいと思います。ですがスポーツカーとしての本来の楽しい運転を街中でやろうとすると、それなりの勢いになってしまいよろしくない。

それがロードスターは、おばちゃんみたいなノロノロ運転をしても楽しいし、キビキビ走ろうとするとパワーがそれほどないのでアクセルをかなり踏むことになり楽しい。

私は最近、40〜60キロでのんびり走ることにハマってます。一般車と一緒に走るだけで、本当に楽しいんですよこの車。

世間に理解されたクルマ

スポーツカーやスポーティーカーに乗る人なら誰もが気にするのが、自分の車がどう見られるか、です。街中で乗ってる時に「カッコイイなぁ〜」「凄いなぁ〜」「渋いなぁ〜」という風になんとなく見られてる気がすると(キョロキョロするわけにはいかないので)、それだけでああこの車で良かったと思うものです(NAの場合は渋い物好きだなぁと思われることが多い)。

ロードスターというのは本当に独特の存在です。安く乗りやすく楽しいオープンカーということで、世界中で売れまくった車であり、その歴史的背景から誰もが「ああ、ロードスターね。あれはいいよ」と認めるのです。これがどれだけ素晴らしいことか。

安く乗れて楽しくてこれだけ評価が良い車ってなかなかないです。お金があればスポーツカーとか買って大満足でしょうが、バイクとの両立はかなり難しいのではないかと思います。

それでも限界性能が気になってしまう人

わかります。3代目であるNCは結構速い車ですが、NAとNBはエンジンパワーがなく、本気で走らせたらスポーツカーには到底敵いません。同じオープンカーとしてもS2000なんて超高性能で超魅力的な車があります。

それに、コンパクトカーでもスイフトスポーツなど他の選択肢もあります。ロードスターは乗りやすいが性能は高いわけではありません。

でも乗ればわかります。そんな限界性能の差なんて大したことじゃないです。どんな時でも楽しい車なんてなかなかないです。本気でスポーツしたかったらバイクに乗りましょう。車はバイクみたいに好き勝手に飛ばして楽しむのは難しいですから、普段乗ってるだけで楽しい車が一番だと私は信じてます。

なんでただ乗るだけで楽しいのか?

私も詳しいことはわかりません。ただ私はユーノスロードスター関連の本を何冊か読んで思ったことは、マツダは楽しい車作りは得意で、ロードスターは窮地に立たされた開発の中、こだわりにこだわって(妥協もたくさんしてますが)結果的にああいう奇跡のバランスの車ができたんじゃないかと思います。

当時、安く乗れるオープンカーというのは存在せず、ロードスターの開発者は上層部の猛反対の中、市場をリサーチし苦心の上、ユーノスロードスターを作り上げたのです。開発者を含め誰もロードスターがこんなに世界で大爆発するとは思っていなかったそうです。

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