常識すぎて誰も語らないバイク話

ベテランライダーがバイク乗りの考え方、実情、ライテクなどバイクの世界を語ります。毎日更新中!所有歴はカブ、RS50、スパーダ、イナズマ400、GSX1400、ZX-10R、DR-Z400SM。

SUZUKI GSX1400

ビッグネイキッドながら軽快、圧倒的トルク、油冷フィーリングによる快適な巡航。そしてスポーツ走行もよくこなす。汎用性に優れる不人気車。

他のバイクとの比較から見る、GSX1400の存在

国内ビッグネイキッド最後発のGSX1400。他のバイクとどう性格が違うのか、という点からGSX1400の存在意義を考えてみます。

作成:2009年7月24日
カテゴリ:SUZUKI GSX1400

国内ビッグネイキッドと比べて

まずはCB1300SF、XJR1300、ZRX1200と比べてみたいと思います。

国内ビッグネイキッドの所感

他のバイクと性格がかぶると売りづらくなるので、各社とも多少なりとも違う性格にして棲み分けをしています。あくまで私の所感ですので、偏見や間違いがある可能性があります。私は他社国内ネイキッドをこう捉えていて、それでGSX1400をこう判断した…ということです。

CB1300SF
現行(03〜)
街乗りからスポーツ走行まで、総合性能に優れる完成度の高いバイク。
ZRX1200に次ぐ動力性能を持つと考えられ、ホンダの高い技術力が伺える。
エンジンは水冷エンジンらしく綺麗に吹け上がり、高回転域でのパワーに優れる。
また、狙って威圧感のあるフォルムとなっており、まさにフラグシップに相応しい。
CB1300SF
旧型(98〜02)
重量感あふれる、迫力のあるビッグネイキッド。
現行型と違って重く、スポーツ走行よりも威風堂々としたクルーズが合っている。
XJR1300
(98〜)
ヤマハのお家芸、流れるような美しいデザインの車体に吹けあがりの良い空冷エンジン、
それに軽快さもあわさって、街乗りからスポーツ走行までよくこなす。
ZRX1200R
(01〜08)
スポーツ性能に優れるビッグネイキッドで、扱いやすい特性からジムカーナでも人気。
このバイクは乗ったことがないのでよくわからない。よく「セルフステアが素直」などとは聞く。
カワサキ色全開のフォルムだけに好き嫌いは分かれる。

大したことは書けないのですが、上記のように理解しています。

国内ビッグネイキッドと比較したGSX1400

これに対して、GSX1400の特徴です。

まず、エンジンは低中域を重視したトルクフルなもの。ゼロスタート加速では他社ビッグネイキッドでは相手にならず、隼やSS(スーパースポーツ)ともいい勝負をします。カタログスペックこそ国内バイクの自主規制値内ですが、最高出力は100ps/6500rpm、最大トルクは12.8kgm/5000rpmと、低い回転数で最大のパワーを発揮するように設計されているので、時速100キロ以内での加速力は相当なものとなっています。

出力特性はフラットなもので、高回転まで変わらぬ加速力で吹け上がっていきます。これはイナズマもそうでしたね。時速100キロ以内ならどの回転数からでも怒涛の加速を見せるのですが、加速力の変化に乏しいためにそれ以降のスピードからの加速は単純にただ回っているだけという感じとなります。もちろんパワーも排気量もあるので遅いということはないですが、高回転型エンジンのかっ飛ぶような官能はありません。GSX1400の美味しい速度域は実用域である低中速となっています。

挙動としてはハンドルが軽快に切れるという特徴があります。設計上、コーナリングは特有の癖があり、慣れるまでは曲がりづらいと思います。CBではないので仕方ないです。立ち上がり加速はかなり面白く、また加速力が全回転域で均等なのでシフトワークや回転数の維持などに気を使う必要がないのも私には嬉しいです。ただ後輪は振りやすいのでラフに扱いすぎないように。

それと、油冷エンジン独特のフィーリングがあります。ただしこれは純正マフラーではほとんど感じられず、デルケビックのスリップオンマフラーに変えたところ、感じることができるようになりました。

イナズマ400では小粒のゴリゴリしたフィーリングでしたが、GSX1400ではもっと大粒のドコドコしたもののです。1800〜2300回転ほどでこのドコドコ感を味わえますが、それより上は振動が少なくなっていきます。それでもスムーズな水冷エンジンに比べれば振動が大きいので、好きでない人にとっては邪魔に思えるでしょう。私は好きです。攻めるときに使う高回転域ではドコドコとした振動はなくなるので、余計な振動にわずらわされることはありません。

以上から考えられるこのバイクの用途ですが、街乗りとツーリングが最適だと考えています。しかも、これは他社ビッグネイキッドよりも大いに得意としていると個人的には思います。理由は、出力が実用域重視で公道走行がこの上なく楽な上、国内ビッグネイキッド唯一の6速ミッション搭載、低域では油冷フィーリングによるまったりクルーズを楽しめ、ツーリング先で少し攻める時も十分に走ってくれる。高回転域での楽しさは他のバイクに負けるので、スポーツ走行の比重が高いならGSX1400はイマイチだと思います。

ちなみに私はエンジンの特性には少しうるさい方で、車がゆったり走る公道に最も適したエンジン特性は、実用域を重視したものと考えています。そしてスロットルが適度にダルであることも重要です。これはCB400SFとイナズマ400とで比較した時に感じたものですが、CB400SFが微細なスロットル開度の変化にも敏感に反応して回転数が変化しやすかったのに対し、ダルいイナズマ400は一定速度で走るのが非常に楽でした。レプリカやSSだとさらにわかりやすいです。私には街乗りを心の余裕を持ってこなすには、実用域を重視したエンジンが一番です。そういう意味でもGSX1400との相性は抜群です。

ただGSX1400には大きな悪い点があります。他社ビッグネイキッドに比べ地味なことです。「血統を受け継ぐライダーたちへ」とスズキのサイトにはありますが、多くのライダーから見れば「リッターのくせになんか地味なんだよねアレ」と思われると思います。圧倒的存在感のCB1300SF、美しいスタイリングのXJR1300、カワサキ色全開のZRX1200R、それに比べてGSX1400は平凡で、いかにも鈴木さんという感じです。さらには車体全体のデザインが統一されておらず、ちぐはぐな印象を受けます。

この辺りは個人差もあるので追求はしませんが、私はバイクの特性的にこれ以上合う車種はないこともあって、ほとんど気にしていません。イナズマ400でもそう感じましたが、私はスズキの油冷エンジンのネイキッドと相性が良いようです。

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