常識すぎて誰も語らないバイク話

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SUZUKI KATANA (新型カタナ)

スズキがついに出した令和の新型カタナはその名に恥じぬ名車と言える完成度。楽しいバイクとは何かを知り尽くしているスズキだからこそ作れた最高のバイクだ。

新型カタナの2人乗りは及第点

所用で2人乗りする機会があったので、あえてリアシートに乗って確認してみたところまずまずだった。

作成:2020年10月22日
カテゴリ:SUZUKI KATANA

それほど悪くない後部座席

今までタンデムした中で、リアシート側の快適さを表すとこうなる。

イナズマ400>>>GSX1400=ZRX1100>>KATANA>GSX250R>(越えられない壁)>SS

ネイキッドに比べるとリアシートが高い位置のため不安定さがあるものの、タンデムステップで踏ん張りやすいため悪くはなかった。

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ホールド性を得られるかが重要

2人乗りで重要なのは加減速に耐えられるかである。加速では後ろに振り落とされそうになり、減速では前に飛ばされそうになる。ライダーと違ってハンドルがないため、よりシートに張り付き、ステップで踏ん張る必要がある。

まずシートに関してはあまり良いとは言えない。ライダー側はステップを軸にシート上を滑るように体重移動しやすく良いシートと言えるが、滑りやすいので特にブレーキで簡単に前に滑っていってしまう。ステップでの踏ん張りが必須だが、リアシートの後端ギリギリに座り、かつ骨盤を前傾させることでホールド性が生まれ耐えられるようになる。

後端ということもあり、急加速されると危険なのでライダーは気遣う必要はあるだろう。

次にタンデムステップは結構高い位置にあり、また後端ギリギリに座ることでステップが前側になるため、ブレーキにかなり耐えやすくなる。当然ステップバーの上に足を乗せるが、ガニ股で左右から挟み込むように体重を乗せることで、ライダーと同じくらいステップで耐えられるようになるので不安は少ない。

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グラブバーがないためシートとステップで耐えることが重要となる。

一応ベルトは掴むが、これは急加速などのときにとっさに頼るものであって、普段はアクセルを握るときくらい力を入れない。

もしもシートやステップ以上にベルトで耐えようとするならば、加減速のたびに体を強張らせるハメになるだろう。

お尻のライフ的には1時間30分が限界か

カタナのシートはあまり厚みがなく柔らかさも少し足りない。シートの硬さはSSとネイキッドどっちに近いかと言われるとややネイキッド寄りとは言え、スポーティーさを失わない範囲でできるだけ快適にした感じ。

ライダー側も同様だが、ステップに体重を分散させないとすぐにお尻は痛くなるタイプ。ライダーはハンドルもあるし、無意識にシートから軽く浮かせたりしているような気がする。

しかしタンデマーは体を動かすのがほとんど無理なので、いくらステップで踏ん張ってもジリジリ座骨が圧迫されて1時間ほどで嫌な感じがしてくる。そこで休憩すれば回復すると思うが、休憩無しなら1時間半が限界となる。

と言ってもタンデムで1時間半持つならわりと悪くないと思う。贅沢を言うなら、リアシート側だけもっと柔らかい素材だったらと思うが、もともと薄いしコストを考えると無駄だと考えられる。

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