常識すぎて誰も語らないバイク話

ベテランライダーがバイク乗りの考え方、実情、ライテクなどバイクの世界を語ります。
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ライディングテクニック鍛錬の間

様々なバイクがあれど、よほど極端な車種を除きライテクは共通しています。公道やサーキットで安全に速く走る乗り方をみなさんにぜひ知ってほしいと思います。

ポジション・全体的な操作の確認

ライン取りやアクセルワークなどを考える前に、ポジションや基本的な操作方法をしっかりする必要があります。これらは言わば土台であり、土台がしっかりしていないと他の高度なテクニックが活きないからです。このページでは、バイク操作についてを全体に渡って簡単に書き出しています。

作成:2009年5月13日

基本ポジション

まずはバイクに無駄な力を掛けないように注意します。ここではハンドルに余計な力をかけないことにフォーカスしています。ハンドルから力を抜くためには、上半身の重みを全てシートやステップ、または太ももでのタンクホールドで受ける必要があります。

最初に体の重みを、意識してハンドルでなくシートとステップにかけるように心掛けます。前傾姿勢を強いられるSSでも、街乗りでは「ハンドル:2 シート:5 ステップ:3」、攻めてる時は状況で変わりますが基本は「ハンドル:1 シート:5 ステップ:4」くらいです。

加速する時は体が遅れないように仙骨から上半身を前傾して猫背になりハンドルを近くに持つようにします。逆にブレーキする時はステップを前に蹴って後ろ方向へ下半身から踏ん張り、上半身も背筋を使って起こすようにして体が前へ不必要に持っていかれないようにします。

少なくとも慣れてない内はハンドルには押したり引いたり、上から押さえつけるような力は加えません。手で柔らかく輪っかを作って、手のひらで触れているだけという感じで、腕や手から力を抜くようにします。ハンドルは下側から持ち、ドライバーを握るイメージで斜め横から優しく握ります。肘を引いていってハンドルにギリギリ届くように持つと、ハンドルに力が入らなくなるため力みにくくなります。

シートの前後位置は車種により異なりますが、少し後ろ目に座ったほうがフロントが軽くなり曲がりやすくなります。後ろすぎるとかえって荷重が掛かりにくくバイクを操りにくくなるので少し前へ。立ち上がり加速でバイクが思ったように動かせない時などがわかりやすいでしょう。

背筋は丸めず伸ばし気味にして、上体にかかるGをある程度支えられるようにします。丸めるとハードブレーキングでキツイので伸ばします。着座位置を後ろめにしているので、背筋を伸ばしながら上体を伏せて低く保ちます。街乗りからすると、前座りで上体が立っていたのが、後ろ座りで伏せる形で、ハンドルは近くなるはずです。カウル付きバイクならフロントスクリーンにヘルメットが入るくらいを目標に。

ステップは土踏まずではなく、足の指の付け根の大きく膨らんでいるところで踏みます。これは路面やタイヤの情報を得るのと、力の入力をしやすくするためです。ステップは踏みつけるのではなく、足首を柔らかく使ってステップに常にテンションをかけるようにします。路面の凹凸などの外乱にも、足首を始めとする各関節の伸び縮みがダンパーになって対応がとても楽になります。

受け入れがたい人もいると思いますが、ニーグリップは私は一切しません。減速の時やハングオフで片側の太ももをタンクに当てること(タンクホールド)はありますが、意識してタンクを両方の太ももで挟み込むことはありません。

ちなみにこれは曲がるためのポジションであり、街乗りで直線の時は楽なように乗るのが一番です。SSでハンドルが低ければシートの一番前に座ってできるだけハンドルを近くにすべきですし、尻が痛ければ足首を伸ばしてステップを踏んで尻をわずかに浮かしたりハンドルに強めに体重をかけたり、交通上危険にならない程度なら自由にやってください。

胸板を曲がりたい方向へ向ける

ライダーがバイクを曲げるためにできる動きはいくつかありますが、一番基本となるのが胸板を曲がる方向へ向けることです。リーンウィズの時でもハングオフの時でも必要になる基本テクです。

胸板をコーナー内側へ向けることでバイクが自然に旋回し始めます。ただしこれは車体へ与える影響が大きいため、あくまで滑らかに慎重に向けることが大事で、胸板の回転量に比例してバイクが曲がり方を強めるのがわかるはずです。

また胸板を内側へ向けることで上半身全体が自然に内側へ向くため、ハンドルの切れ込みにも対応しやすくなります。

全ての操作は滑らかに

原付でも大型バイクでも、操作の速さの違いはあれ全ての操作は滑らかでなくてはなりません。アクセル・ブレーキ、体の動かし方など、急をなくしてスムーズな操作をするとバイクが格段に安定して動作し、それがライダーの安心感と乗れてる感に繋がります。

あえて急な操作を行う場面も確かにあります(最小半径Uターンや急激な切り返しなど)。しかしそれはバイクに相当慣れて美味しい使い所がわかってからの話です。

それでもハンドルに力が入るなら

これでハンドルの自然な動きを体感して邪魔しなければ初心者卒業と言ってもいいくらいですが、まだ力が入るようなら以下を気をつけて下さい。

  • ステップで自分の体重を支えられていることを再確認する(全体重ではないが)。特にコーナリング中は外側ステップと外側の膝で自分をバイクに固定することが一番大事。
  • 肩と腕には絶対に力を入れない。リラックスさせ、肩も腕も力なく自然に下に落として手前に引き、ハンドルは遠くなるように持つ。力が入っているとハンドルの切れに対応できなくなる
  • それでもハンドルの切れ込みに対応しにくければ、肘を外側へ張り出して外側からハンドルを握る
  • まだハンドルに力が入るなら、背中は伸ばして減速に耐えられるようにしてステップに体重をかける
  • コーナーへの進入ではステップに、立ち上がりではシートに多めに体重をかけるとやりやすい

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