常識すぎて誰も語らないバイク話

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ライディングテクニック鍛錬の間

様々なバイクがあれど、よほど極端な車種を除きライテクは共通しています。公道やサーキットで安全に速く走る乗り方をみなさんにぜひ知ってほしいと思います。

ライダースクラブ流 正統派ライテク

ライディングテクニック、走り方って実に色々あって、サーキット走行なのか初心者が山道を走るのか、スーパースポーツなのかモタードなのか、コントロール重視なのかとにかくタイムを削るのかなど、対象によって大きく変わってきます。そこで今回は私が最近よく読んでいるライダースクラブの走り方を見てみたいと思います。

作成:2018年6月15日

ライダースクラブとは

バイク雑誌で、ライテク記事がわりと多めです。またスーパースポーツがよくピックアップされていて、楽しく走りたい人向けという棲み分けに見えます。

私はAmazon Kindleを最近はじめて、月2000円で様々な本が読み放題なのでライダースクラブを読み始めました。この記事だけでモノにするのは無理なので、気になった方はぜひご一読を!

ライダースクラブの走り方

初心者から中級者が主な対象になっていて、小細工や大げさな操作なしにシンプルなテクニックで、バイクの旋回力を自然に最大限引き出すことが狙いに見えます。

近年のバイクはストックでも非常に完成度が高く、またタイヤもツーリングタイヤでさえかなりのグリップ力があるため、とにかくバイクの挙動を邪魔せずにコーナリングすることで、コントロール性も高く気持ちよく安全に走れるという趣旨です。

ブラインドコーナーばかりのワインディングに特化しているようですが、とにかくリラックスして自然にバイクの性能を最大限引き出すことを第一にした基本が書いてあるため、サーキットでも有効な内容だと思いました。

リラックスして乗るというのは基本中の基本とされていますが、私も含めほとんどの人は力が入ってしまっていると思いますので、まずこの走り方を基本としたらライテクの足場が完成する気がします。

  • ターンインでは外側ステップと太ももでのタンクホールドで体を支えて安定させる。シートからは少し腰が浮くはず
  • ここで曲がりたいというところでステップとタンクへの力をスッと抜く
  • 体の支えがなくなって上体が落ちることで抜重が起こりバイクは鋭く寝ていく。尻がシートに落下することでシート荷重がかかり、後輪の荷重が安定する
  • 体重移動は内側ではなく下に落とすことを徹底。横への動きはバイクの寝始めに遅れが出、ターンインが難しくなる。体を地面に落としていくことで即座に旋回が始まるので、曲がり始めるポイントを的確にできる
  • ターンインから立ち上がりで出口が見えるまで、アクセルは全閉にする。アクセルを開けると定常円旋回となりダラダラしたコーナリングになる
  • 全閉にすることで前後の荷重配分も良くなり、またハンドルの切れ込みが起こって小回りが効く
  • 全閉にするためにエンブレが弱まる高めのギアでターンインする。4速4000回転などかなり高めでよい。高回転を使うとエンジン内のジャイロ効果で寝にくくなる(←サーキットでの全開走行では立ち上がりが鈍るためもう少し低いほうがいい気がします)
  • 立ち上がりでは高いギアのため早い段階で大きくスロットルを開けられ、後輪のトラクションを感じながら安定して曲がりながら立ち上がれる
  • ただし回転数が上がりすぎるとトラクションが薄くなり不安定になるため、立ち上がりながらも半クラの素早いシフトアップを繰り返して回転数を上げすぎない(←サーキットではちょうどいい加速力を得られる高めのギアを使うことになりそうです)

このように書いてみるととてもシンプルです。しかし簡単な操作であるからこそ技術として磨き上げられ、サーキットでも使える高い基礎力になるのではないかと思います。特に公道を走る上でのコントロール力を再重視しているため、安全で気持ちいい走り方としてはベストのように見えます。

私の場合、走りを教えてくれた人が独特の走り方だったため、シート荷重をあまり使わず外側ステップでのコントロールを重視した走りです。ですがこの走り方は一般的じゃないし、事実タイムも縮まなくなっているのでまずは基本の質を高めることから始めたいと思っています。

次は私が尊敬する和歌山利宏さんの走り方を見てみたいと思います。

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