常識すぎて誰も語らないバイク話

ベテランライダーがバイク乗りの考え方、実情、ライテクなどバイクの世界を語ります。
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KAWASAKI '05 ZX-10R

ZX-9Rから大幅に戦闘力を高め満を持して投じたKAWASAKI入魂のSS。しかし高いカタログスペックとは裏腹に全体の完成度は高くなかった。

ZX-10Rのスポーツ走行インプレ

乗りにくいと言われているカワサキのスーパースポーツ、ZX-10Rの中で一番最初のモデルであるC型。04と05モデルがあり、私のバイクは後期型でわずかに乗りやすくなっている05モデルですが、そのスポーツ走行における特性についてです。

作成:2013年8月19日
更新:2017年8月16日
カテゴリ:KAWASAKI ZX-10R

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←ジムカーナ練習会で細かいセクションに苦戦

私の現状

茨城県かすみがうら市にあるトミンモーターランドという小さなサーキットで29.5秒くらい(動画から計算)です。この小さなサーキットでは30秒が壁で、これを切ればまあまあ上手いって言われています。

管理人について詳しくは管理人について/現在のスキルなどの記事をどうぞ。

だいぶライディングの方向性もわかってきて、10Rもいじっていきたいところがたくさんですが予算の問題で難しいところです。新しいSSを買う金はないけど、C型10Rに金を使いすぎるのに疑問があるので…。

軽快感を最大限に活かすことが求められる

ZX-9Rから大幅に軽量化されて誕生した最初の10RであるC型は、高荷重で鋭い旋回性を発揮するような非常に尖った特性となっています。

まず車体は軽量かつ低重心、寝かしこみも切り返しも非常に軽快です。切り返す時は、よっこらしょっという感覚は皆無で、ロール軸が低いため引っかかり無くエンジン辺りの低いところを軸に一気に反対側へフルバンクします。

とても軽快にバンクしていき鋭く曲がっていきますが、これに少しでも躊躇すると途端に曲がらなくなります。なので、しっかりアクセル・ブレーキを使って荷重をかけてラインを作っていく必要があります。ある程度速度が上がってくるとアクセルを緩めるだけでもそれなりに曲がれますが、低速コーナーはかなりシビアです。

車体がアクセル・ブレーキをしっかり使った時に旋回するように設計されてるので、立ち上がりではしっかりアクセルを開けて進入ではブレーキを使うか、それなりの速度で入っていく必要があります。ダラダラしたノーブレーキの進入ではアンダーステアが出やすいので注意が必要です。

タンク後端から拳1個分くらいスペースを開けて座ると、車体にうまく荷重がかかる良いポジションとなります。フロントが重くて曲がらないと感じたら、もっと後ろです。そこからロール軸を意識しながら腰を落として荷重をかけると、車体が自然にバンクしてリアタイヤの存在感を感じながらぐんぐん内側へ入っていきます。

シビアな特性と言えども、しっかりしたポジションで腰を落としていればそこそこは操作に寛容です。軽量で低重心だからでしょう。またサスを含め全体的に非常に硬いため、トラクションのかかり方がダイレクトでスポーツ走行している感があります。

他のSSと比較するとすれば、寝かしこみも切り返しもとても軽快だが節度には欠け(すぐに深いバンク角になる)、全体的に硬くてダイレクト感はあるが感覚を掴みづらく、操作がラフだとアンダーステアが出やすい車体です。少しでもグリップ力に不安がある状況なら楽しむのは無理です。

よくカワサキの10Rは「玄人向け」と言われますが、その印象通りのモデルです。自分が満足するように動かせればなかなか楽しいバイクですが、慣れない内は怖いだけでしょう。スポーツ走行に慣れていない人が所有してしまったら、楽しむためには一度、車体の挙動に尻込みせずに殻を打ち破る覚悟が必要になります。

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←10Rの特性がわからず苦戦していた頃。アクセル・ブレーキワークが雑で、コーナー中のアクセル開度が足らなかった。

フィードバックに乏しい車体

C型10Rの1つの欠点に、グリップ感や荷重状態の情報が伝わりにくいという点が挙げられます。オフ車やモタードに比べSSがそういったものに乏しいのはもちろんですが、一般的なオンロード車に比べてもやはり情報が伝わってきません。

私はリアサスをオーリンズ製に変えたので幾分マシになりましたが、特に純正リアサスは情報に乏しすぎる上に動きも悪い。二次旋回中はジーっと路面を捉えてるんだか捉えてないんだかわからない状態でほとんど動かず、立ち上がり加速ではまるで棒のように直線的なラインになりがちです。

「どこまで寝かせられるのか、開けられるのか」が非常にわかりづらく、ある程度スポーツ走行に慣れているライダーでなければペースを上げていくのは難しい車体です。上手いライダーは荷重の掛け方・抜き方がわかっているため、情報に乏しくともピンポイントに攻めていけるため何とかなります。そして「全然行けるしスゲー曲がる」と10Rの楽しさに目覚めます。

もしSSやスポーツ走行に慣れていない状態で10Rを所有するなら、モタードのようなサスが大きく動くバイクにも乗ってバイクの動き方を学ぶことがオススメです。サスの動く量が違いすぎて参考にならないと思うかもしれませんが、同じラジアルタイヤを履いている以上、荷重の掛け方・サスの動かし方でタイヤに負荷をかけて曲げるという点では全く同じものです。SSの方が相当にシビアとなりますが。

自分の場合はDR-Z400SMで進入時にリアを降り出し、外足を使って尻を浮かした後に徐々に降ろしていくことでバンクさせていく方法を知ってからは、10Rの超絶シビアさにかなりの柔軟性が生まれとても楽しく走れるようになりました。10Rはコントロールできた時にかなり楽しいバイクです。

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