常識すぎて誰も語らないバイク話

ベテランライダーがバイク乗りの考え方、実情、ライテクなどバイクの世界を語ります。
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KAWASAKI '05 ZX-10R

ZX-9Rから大幅に戦闘力を高め満を持して投じたKAWASAKI入魂のSS。しかし高いカタログスペックとは裏腹に全体の完成度は高くなかった。

初期型ZX-10RであるC型はどこまで通用する?

多くの人が抱いているC型の10Rに対する関心は、C型10Rでどこまでやれるのか、じゃないでしょうか。「10Rは乗りづらい」「サーキット最速目指して作られカタログスペック最強」「硬派な男向けのイメージ」「玄人ばかりが乗ってそう」など、ダメそうだと思いつつも、もしや…みたいな存在なのがこのモデルです。

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作成:2017年08月17日
カテゴリ:KAWASAKI ZX-10R

公道においては"本当に"慣れれば遜色ない

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私は回りくどいのは嫌いなので先に言うと、C型10Rに本当に慣れているなら、ワインディングなどの公道で最新SSを相手にしても遅れを取ることはないです。有利な点は一切ありません。ですが、扱いにくい中でもちゃんと走らせられれば、公道レベルでは車体の差で勝ち負けが決まることはないです。

C型10Rのどこが一番の問題かというと、遊びが全くないガチガチの車体なので扱いにくい点です。ワインディングのような緊張感のある場所では、ライダーが慣れていないと振り回しにくいのです。

この車体でも全く物怖じせずに突っ込んでいくには、まあそれなりの慣れとライテクが必要になります。サーキット全開走行だけを想定してガチガチに作ってある車体です。公道では固すぎて扱いにくいのは当然です。

が、現代のタイヤは本当に高性能なので、スポーツタイヤ以上なら公道レベルでグリップ力不足になることはあり得ません。逆ハン切ってこじり寝かし込んでるとか、操作が凄いラフとか、そういう変なことしなければグリップ力の余裕は結構あります。ビッグネイキッドとかでもそうですから、SSなんて本当に余裕があります。

「グリップ力で問題ないならどういうところで差がつくのか」というと、度胸…ではなくて(それも一部ありますが)、車体をいかに思った通りにコントロールできるか、です。誰でも恐怖心はあるわけで、「曲がらなかったらどうしよう」とか「ブレーキ間に合わなかったらどうしよう」とか不安に思ってます。

バイクによって扱いやすさはかなりの差があり、特に初心者などは扱いにくいバイクでは凄い走りにくいわけです。思った通りに操れないので恐怖心が先行し、思いきれないし楽しめない。

話がかなり大回りしてしまいましたが、この扱いにくさがC型ZX-10Rの最大の弱点なわけです。

が、実を言うとこの扱いにくさ以外は別にこれといった短所はありません。確かに剛性が高すぎて二次旋回であまり曲がってくれなかったり、挙動が軽快すぎるといった嫌いはありますが、まあ公道レベルでは何とかなります。

なので、本当に慣れた上級者なら腕前が同じくらいの相手なら大丈夫です。

ただまあ、私自身はそれなりに乗れてるつもりなのですが、まあやはり難しいバイクだと常々感じます。それで、スポーツ走行好きだけど走りはそれなりの人にとっては、やはり厳しいバイクだと思います。

サーキットではダメ

ダメです。SSの進化は革新的なものがあり、10年以上前のモデルでは相当不利です。サーキットでは限界性能を出しやすく性能差が響きます。カタログスペックでは凄い初期型10Rでも、総合的な性能では数段落ちます。残念ながら。本当に残念ながら。

サーキットを走りまくってるわけではないので、もっと潜在能力があるのかもしれません…が、私はダメだと思います。

ZX-10Rはフレーム構造が他のSSと異なるのが特徴的だったのですが、JK型から他のSSと同様の構造になっています。そしてJK型から10Rは大きく評価されるようになりました。こういうのを見てもやはり…。

あと危ない点もあって、結構有名な話ですがハードブレーキングを繰り返しているとフロントブレーキのキャリパーが開いてしまい、レバーの遊びが大きくなるという問題があります。丁度いいレバー位置にしているといきなりブレーキが効かなくなって焦ります(体験者)。

じゃあなんで乗っているのか

好きだからです。バイクは性能が全てじゃありません。別に不利な車体で挑むのが好きなマゾではありませんが、色々な点から所有欲を大きく満たしてくれるのがC型10Rなのです。

あとウソではなく、このバイクで走るのはかなりの練習になります。それが第一の目的ではないですが。

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