常識すぎて誰も語らないバイク話

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SUZUKI DR-Z400SM

SUZUKIが超本気を出して作った400cc最強モタード! 力強いパワーと足の良さは大型乗りさえうならせる!

2018年7月16日「ひたすら8の字練習」

先日の練習ではあまりに遅すぎたため、少しはまともにしようと気合を入れてまた8の字の練習をしてきました。今回意識したのは、バンク角を増やして旋回速度を上げるにはどうするか、です。

作成:2018年7月16日
カテゴリ:SUZUKI DR-Z400SM

前輪に荷重をかけすぎていた

バイクによりますし、セッティング、乗り方にももちろんよるのですが、特にジムカーナではフロントを軽くすることが大事だと思い出しました。

高速域と違って不安定で倒れそうになる低速域ではフロントに頼って走ろうとすると大抵アンダーが出る感じで重いです。シートの着座位置は車種によりますが、上体は基本は後ろに引っ張っておいて後ろに荷重して前を軽くすると、フロントが軽快になって旋回性が増します。今日思い出しました。

ずっと体は後ろにあるのかというと人によると思います。自分の場合は動画ではわかりにくいのですが、立ち上がり加速で前輪をすくい上げるように前傾して軽く尻を浮かし、ターンインでは上体を起こして後ろに引っ張ってとにかくフロントを軽くすると軽快に旋回するように感じました。

それでフロント荷重が不足しないのかというと、フロントブレーキをがっつりかけてるので前輪は十分に潰されており、むしろフロントにかかりすぎになるのを避けるためフロント荷重を増やす要因はブレーキだけにして、体はとにかく後ろに荷重したほうがいい感じがします。

フロントフォークの伸び側減衰を強くすると走りやすくなった

サスセッティングって難しいのですが、走っていて気づいたのはフロントブレーキを離すとフロントが立ってしまって旋回が詰まってしまうこと。フロントが入りっぱなしのままバンク角を深めていきたかったので、フロントの伸び側減衰を最強から6クリック戻しまで強めてみました。

するといきなりオンロード車になったかのようにフロントが低いまま滑らかに曲がるようになり、やはり沈んだフォークが戻るのが早すぎることがわかりました。

そこで今度は伸び側減衰を最強にしてみると、さらにフロントが沈んだままで安定して回れるようになりました。今まではフロントブレーキを離した途端にフロントが立って、ハンドルだけ 切れている状態でゆっくり小回りしてしまうところが、ハンドルはフルロックのままバンク角が増えていくようになりました。

またもう1つの恩恵として、立ち上がり加速からターンインにかけて、フロントが伸びずに接地が弱まることで軽快に横方向へのライン取りができるようになりました。大きめに外側から入れる感じです。

悪化したところは何もないのでもっと伸び側減衰をかけたいところですが、現状で最強なのでいじりようがありません。

スプリングの反発力を弱めればいいということなので、スプリングレートを下げればいいのかなーという気がしますが、パワーバンドきむらで買った車体なのでこれはそのままでいいはず。

そうするとプリロード調整かフォークオイルとか油面とかになりますが、プリロードは現状ケガキ線がちょうど0になる位置で、ほとんど抜いている状態です。プリロードをかけると前上がりになってしまうはずなので、より抜く方向で試して見るかもしれません。

フォークオイルをもっと固いものにするのは多分有効そうです。去年、バイク屋さんにO/Hしてもらった時にPBK特別仕様とは変わってしまったのでそれが影響してそうです。同様の理由で油面も変わってると思います。

とりあえずプリロードを抜いて前下りにしてみたいと思っています。そうしたらもっと深いバンク角で速度を落とさずに小回りできるかな?

キーポイントはフロントブレーキ

上手くなればなるほど、ブレーキポイントは遅いタイミングになって強くかけることになります。

今回はとにかくブレーキを強く短く、遅いタイミングでかけることを意識しました。するとアクセルも長く開けられるようになっていいことずくめです。

ブレーキによる挙動はバイクによって差がありますが、DR-Z400SMの場合はハンドルがフルロックまで切れます。私のは切れ角調整をしてないのでかなりハンドルが切れてしまい、バンク角が足りず旋回速度が遅い気がするのですが、とりあえず気にせずフルロックで曲がるようにしています。

体の重さは極力後ろにかけて前を軽くしている状態で、寝かしながらフロントブレーキを握ると切れ込んでフルロックになります。でも前は軽くてブレーキで接地が強まっているだけなので、フルロックになってもそれほど抵抗というか粘りは感じません。わりと軽快に曲がってくれます。

DR-Z400SMはモタードでもエンジンがわりと後ろ側に搭載されている点から、やはり後ろで曲がる設計なのだと思います。フロントフォークの品質が高く頼りがいがあるのでそれでもフロントに不安を感じることはありません。

この程度の8の字だと、直立状態ではブレーキをかける必要がなくて、パイロンを前輪が通り過ぎるくらいでかけています。そのままではオーバーランするところをフロントブレーキをかけて切れ込ませて小回りするイメージでやっています。

するとアクセルは寝かし込んでいく最中で全閉ですから、アクセルも前ブレーキも使っていない空走区間があることになります。もっと速度が出ている状態なら直立状態でブレーキするのですが…これでいいのかわかりません。それかもっと奥まで突っ込む余裕があるということなのかもしれませんが…。

それにしても乗れば乗るほどDR-Z400SMは凄いバイクだと実感します。こんな凄いバイクが不人気車で生産中止だなんて…。

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