常識すぎて誰も語らないバイク話

ベテランライダーがバイク乗りの考え方、実情、ライテクなどバイクの世界を語ります。
毎日更新中!所有歴はカブ、RS50、スパーダ、イナズマ400、GSX1400、ZX-10R、DR-Z400SM。

SUZUKI DR-Z400SM

SUZUKIが超本気を出して作った400cc最強モタード! 力強いパワーと足の良さは大型乗りさえうならせる!

DRZでジムカーナ・サーキットのために練習できること

最近偏った練習ばかりで乗り方も偏っていたのですが、全体像を見直してスムーズで安全に速い乗り方を学ぶにはDR-Z400SMがかなり使える気がしています。本間利彦さんのYouTubeチャンネルで物凄いヒントがあったので、それを意識して練習していきます。少しずつコツがわかってきた気がするので追記していきます。

アップロードされている動画を細かくメモしたものは本間利彦さん流の最高峰ライテクメモにまとめてあります。

作成:2021年11月11日
カテゴリ:SUZUKI DR-Z400SM

↓DR-Z400SMっぽい動きになってきたのですが、ボトム速度が遅いのでタイムロスしています。車速を上げればバンク角も増えるはず…。

テーマ:旋回中の「ボトム速度≒ハンドル切れ+バンク角」を上げる

上手い人ほど旋回中も高い車速を保っていているから早く回れる。車速が高いからハンドルも切れているしバンクも深くなる。逆に言うとバンク角が足りないなら車速を上げられる可能性が高い。

それをするための8の字のやり方を模索中…。

ハンドルが切れるほど同じバンク角でもフロントが寝ていることになるのでバンク角は浅くなる。切れ角を減らず改造をするとバンク角は深くなる。

立ち上がり加速

しっかりとハンドルを切り込ませ、慌てて開けずフロントタイヤが十分に次のコーナーに対して外から大きく入れるようになってから開ける。深く寝かせてタイヤのエッジを使って開けることで、逆方向へ跳ねるように切り返すことを意識。

あぐらで腹をへっこませながら地面に胸をくっつけるイメージで、アクセルと同時に腰から前傾して荷重を抜くことで(抜重)加速とターンインがしやすくなる。腰から背骨を全て丸め、タンクからハンドルまで上体をくっつけるようにして、ターンインで上体を起こすことで軽々とターンインできる。

開けて車体が起き上がり始める時に、尻でシートを蹴ることで車体を下方向に押し込んでさらに切り返しのモーメントを大きくする。尻を浮かして軽くジャンプして、切り返しながらシートのイン側に少しずらした部分に着地することで体重を使ってイン側へ倒し込めるようにする。両膝のニーグリップが重要だが、特に外側の膝でタンクを強く押してホールドと倒し込みへ繋げる。

DR-Z400SMは極低速域では1発1発のトルクが大きすぎてプッシングアンダーが出るので、この辺りのタイミングでクラッチを全部切る。フルロック旋回中に速度低下やふらつきをカンで感じたら、わずかにクラッチを繋いでスロットルをいくらか開ける。

操作やボディアクションでしっかり横Gを掛けながらクラッチを切ると、前後方向にほぼグリップ力を使わない状態で横方向だけにタイヤを使えるため綺麗に曲がるし限界も高くなる。プッシングアンダーも出ないので抵抗なくフルロック旋回できる。

ターンイン

速度を落とすためにフロントの前にリアブレーキをわずかに先に踏み始める。が、一度落とした車速は戻せないので、怖くても車速を落としすぎず寝かしていく意識が必要。

フロントブレーキはフロントを下げて曲がる姿勢を作るために必須だが、速度が大きく落ちてしまうし離すとフォークが伸びてしまう。だからギリギリまで奥まで我慢してから丁寧に掛け始め、フルロックになるまでブレーキを残せるようにする。

DR-Z400SMはサスが柔らかいので全ての動作で滑らかさを意識して、荷重変動を滑らかにすると超スムーズに走る。足回りにコシがあるので荷重をたくさん与えて路面を捉え続けるようにする。

ブレーキを掛ける時に上体を少し後ろにゆっくり引いて、前後方向への余裕を出す。やや真っ直ぐ進みながら抵抗なくフォークが入るようになる。

ブレーキで体が前につんのめるので、ちょうど前に行こうとする分だけ両膝でタンクを挟み込んで腰の位置をキープしつつ、その荷重でフォークを沈め前輪に掛ける。ブレーキでフォークを沈めるというが、実際にはブレーキで掛かる減速Gをタンクから伝えることで沈めるイメージ。

ターン中

マシンホールドと、ブレーキをニーグリップで耐えることでハンドルから力を抜く。ハンドルの切れ込み方は完全にブレーキに任せ、ゆっくりブレーキを離していってフルロックになったら完全にリリースする。

ここでいかにフォークを沈ませて前下がりをキープしながらフルロックできるかが重要。ブレーキが強すぎるとスムーズにフルロックにならないし、弱すぎるとフォークが伸びて小回りできない。リリースを丁寧にしないと挙動変化が大きくなりふらつく。スプリングが柔らかいモタードなので丁寧に。

安定のために踏んでいるリアブレーキもフルロックになった辺りで離さないと車速が落ちすぎる。できるだけ早く離して高い車速でクルっと回りたいが、前後車高のバランスなどで決まってくると考えられる。

車速が落ちすぎるとバンク角も浅くなり、早く回れない。高い車速でフルロックさせて曲がるために、各操作を丁寧にして車速が高くてもちゃんと寝かせられるようにする。

DR-Z400SMの場合、ハンドルがかなり切れるため体を不用意に動かすと挙動が乱れやすい。ターンインから腰から上を同じ位置で動かず固定することでマシンの挙動が安定し、クラッチも切っているのですぐにフルロックになりくるっと小回りする。内側を向いたりリーンアウトになる必要はない。シート内側に座って内側に体重を掛けて倒し込みに繋げ、あとは動かないことでフルロックに繋げる。

体は動かずクラッチは切っているのでやることが少ない。できるだけ車速を落とさずフルロックすることを意識し、ブレーキとニーグリップでしっかりフロントを沈ませて小回りさせる。体重を使って内側にマシンを少しでも曲げようとできているかも注意。

フルロック、フルバンクになった時点ですぐに最大に曲げていくために、このタイミングでちょうど体の動きを止めてアクセル・ブレーキ操作もなくなり、完全に横方向だけにグリップを使うように意識する。

究極的には旋回中に早めにパーシャルにして高い車速で横方向に全グリップを使わなくてはいけないし、ジムカーナのA級B級の人はそうしているように見える。が、この低速度域でそれをやるのは難しすぎるので、アイドリング回転数を上げることで大まかに合わせている現実。だがこの理屈でいくと、リアブレーキをぎりぎり使わずにフルバンクで小回りできる回転数が理想ということなのかもしれない。

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