常識すぎて誰も語らないバイク話

ベテランライダーがバイク乗りの考え方、実情、ライテクなどバイクの世界を語ります。
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バイクのお話

バイクへの考え方や接し方、また実際のところとかを自分の経験を交えて書いています。

ズバリ!C型のここをいじれ!(フロントブレーキ編)

C型10Rでサーキットを走っている人は口をそろえて言います「キャリパーがダメ」。純正のトキコキャリパーはコントロール性が悪く、ハードブレーキングを繰り返すとレバーの遊びが増えていくという欠陥キャリパーです。

ブレーキシステムに30万円ほど既にかけて色々試して(しまって)いるというミスターCに、フロントブレーキのチョイスについて伺いました。

作成:2017年12月2日
カテゴリ:バイクのお話

ミスターCについての紹介は「謎のミスターC 現る!」の記事をご覧ください!

c_profiles.jpg

前回のコラムでC型のダメ出しをしまくったが、スタイリングに惚れているので、僕なりの解決方法をコスト別で書いちゃいます。

今回はフロントブレーキ編(※一部インプレ付き)

※純正からマスター・ホース・キャリパー総入れ替え前提です。

全コース共通部品

●ブレーキホース

グッドリッジ製ステンレスバンジョーホース:長さやフィッティングの選択で上下する。大体30,000〜50,000円くらい

brake_hose_ystyle.jpg

オススメ取り廻し方法:Yスタイル(ステムよりちょい上から2本に分岐させるスタイル)

オススメの買い方:コストはかかるが車種別専用キットはあえて選択せず、ホースとバンジョー全てをステンレス素材の物をバラで購入する事を強くおすすめする。

ホースの取り廻しや、バンジョーボルトの選択肢に自由度があり、後々ブレーキシステムの変更時に部分的にホースやバンジョーボルトを交換するだけで対応できるので、結果安くなる事が多い。

注意事項:バンジョーボルトピッチはニッシンやゲイルスピードの国産はP1.25を使用、ブレンボやその他海外システムの場合ボルトピッチはP1.00を使用メーカにより、ピッチが違うので購入時に注意が必要。

ホース長は紐での採寸時の長さを参考に、ホース長とバンジョーの長さを考慮して買う事!ホースだけの長さで買うと、とんでもなく長くなってしまうので採寸した長さからホース長のみ40mm〜45mmくらい短めで買うと良いかもしれない。

【ホースインプレ】

見た目がレーシーになる上に、タッチが明確になるのでコントロールがしやすいブレーキになる。もはや必須項目と言える。

●ブレーキパッド(2キャリパー分)

METALLICO(メタリカ)スペック3もしくはZCOO(ジクー)セラミックシンタードTYPE-C:相場18,000〜23,000円くらい

【メタリカインプレ】

同時紹介のジクーより若干高い(と言っても数千円・・・)。鳴きがうるさいが、メタル系のよく効くパッドの証と思っていただきたい。

初期制動・コントロール性・ライフどれをとっても1級品と言えるこのパッドで不満が出るのであれば相当の腕前の持ち主でしょう・・・僕は全く不満思わなかったw

【ジクーインプレ】

同じく鳴きがうるさいが効いてる証拠!!こちらも初期制動・コントロール性・ライフどれをとっても1級品と言える。若干メタリカより安い。

メタリカより初期制動は強め、僕は個人的にメタリカの方が好みです。慣れればなんて事はないですが、ブレーキを長めに引きずりながら入る乗り方だと減速しすぎてしまうwww

お手軽コース(低コストにブレーキの性能を改善したい方向け)

●マスター

ニッシン ラジアルブレーキマスターシリンダー(ピストン径17mm(11/16インチ)【※横型14mm相当】):相場18,000円程度

取り付け時注意:車体の状態によっては(ハンドルの変更など)付属のマスターカップステーを加工もしくは社外ステーを使用してマスターカップの取り付けが必要になる場合がある。

【マスターインプレ】

カラーが数パターン選べるしブレーキスイッチ・マスターカップ・カップステーも付属していてコストパフォーマンスに優れている。全体的にカッチリした印象のタッチです。だからといってブレーキが唐突にかかると言うわけではなく握った分だけ効くコントローラブルなブレーキになります。

カッチリしたタッチよりすこし滑らかなタッチが好みであれば、コストアップするがブレンボラジアルマスターを視野に入れてもいいかもしれません。

●キャリパー

ニッシン ZZR1400(ZX-14R)純正キャリパー流用(取り付けピッチ108mm):ヤフオク中古相場20,000円程度

注意事項:ホースの取り付け部分が純正のトキコキャリパーより下にあるので純正ホース長では取り付けできず、キャリパー入手後ホース長の採寸が必須。

【キャリパーインプレ】

キャリパーの高さと取り付けピッチがC型と共通の為ポン付けでお財布に優しい。見た目は地味だが、タッチは別物で安心してハードブレーキができるようになり純正とは比べ物にならないくらいブレーキがよくなる。最高にコスパはいいと思います。スポーツ走行に限らず街乗りでも、というか乗って初めてブレーキをかけた瞬間から違いを味わえる!!!

バランスコストコース(性能の他にそこそこ見た目も欲しい!!って方へ)

(ミスターCは18-16mmのコレ!!)

●マスター

ゲイルスピード:フルスペックマスターシリンダー【VRCシリーズ】(ピストン径19mmレシオ18-16mmか20-18mm):相場40,000円程度

取り付け時注意:油圧スイッチ及びバンジョーボルトピッチはP1.25

【マスターインプレ】

別途マスターカップとステーとカップマスタを繋ぐホースが必要(相場12,000円程度)
ブレーキスイッチも油圧の物もしくは機械式スイッチが必要(相場5,000円〜10,000円程度)
導入に若干コストがかさむが、可変レシオなのでタッチを好みに変更できるのがいい。
購入時に大まかにレシオ幅を選択したらそのあとは好みで自分好みに微調整できる、
カッチリめが好みならレシオは20-18mmを選択、フワッとが好みなら18-16mmを選択、
どちらも握った分だけ効くコントローラブルなブレーキを手に入れられるだろう。
ボディーの造りもアルミ鍛造なので非常にレーシーで、十二分に所有欲を満たしてくれるだろう。
また、金額内でレバーの長さや取り付けクランプを選択できるのはユーザーにやさしい。
●キャリパー

2012年以降のGSXR-1000純正OEMブレンボ流用 通称:スズンボ(取り付けピッチ108mm):相場40,000〜80,000円程度

注意事項:ディスクローターを交換しないと使えない。320mmのディスクを使用する事。ホースの取り付け部分の角度がきつい方向を向いているので、45度のステンレスフィッティングアダプター(CPL-823-03C)を使う事をお勧めします。

ホースの取り付け部分が純正のトキコキャリパーと異なるので純正ホースでは取り付けできない為、キャリパー入手後ホース長の採寸が必須。

【キャリパーインプレ】

純正OEMなのでアフターより安価、アフターパーツのブレンボとデザインは異なるが流用する年式や車種によってカラー選択肢があり、アフター品と同じモノブロックキャリパーの為、キャリパー本体強度もタッチもアフターブレンボと遜色なく格段にブレーキ性能が向上する。なにより、ブレンボロゴが眩しいwww

上記ニッシンキャリパーよりブレーキのインフォメーションがダイレクトになり、強制的に320mmのディスクローター交換しないといけないので劇的に性能向上!!街乗りにはオーバースペック感が否めないが、街乗り派でもカスタムや見た目を向上目的には割とお手頃な部類ではないだろうか?

【補足】※各色キャリパーの純正品番を記載しておきます。
金×赤文字 右59100-14j10-999 左59300-14j 10-999
黒×赤文字 右59100-14J30-999 左59300-14J30-999
青×銀文字 右59110-14JB0-000 左59310-14JB0-000
黄×黒文字 右59110-14JC0   左59310-14JC0
赤×銀文字 右59110-14JD0   左59310-14JD0
黒×銀文字 型番不明・・・・・
brembo.jpg
●ブレーキディスク

サンスター プレミアムレーシングフロントディスクローター(320mm)左右:相場65,000円程度

【ブレーキディスクインプレ】

購入時にロータータイプをホールもしくはホール&スリットやピンカラーをオプションで選択可能、セミフローティングかフルフローティングかも選択できる。僕は、ホールローター・ピンカラーをオプションカラー・フルフローティングで購入。さすが320mmローター!!キャリパーとの相乗効果でトップスピードからのストッピング能力がすごい事になりました。

身体を鍛えないと減速Gに耐えるのが辛いほどwww ストッピング能力もすごいですが、コントロール性ももちろん向上!!!見た目もフロント周りがいっきにカスタム感が出ます!!!(取り付け後ガレージで眺めてしまいましたwww)

金額もブレンボローターに比べると安く、追加料金なしでいろいろ選べたり、フローティングピンカラーをオプションで選べるのもうれしい&サンスターの赤ロゴがカッコイイ!!

ブルジョワコース(金がありすぎて使い道が困っていてレーサーのような性能と見た目が欲しい方へw)

※当然庶民の僕には雲の上の存在でインプレでなく説明になってしまいますwww インプレはどっかの富豪に聞いてくださいませww

●マスター

ブレンボ ラジアルブレーキマスター19x18ビレットレーシングマスター 通称:GPマスター(ピストン径19mmレシオ18mm):相場280,000円程度

取り付け時注意:油圧スイッチはP1.00

【マスター説明】

高すぎて手が出せない品物!! モトGPで使用されているモデルで、アルミ削り出しボディーが素敵です!!! 握った事がありますがさすが一級品、なんとも言えない心地よいレバータッチでした(ずっとニギニギしていたくなるくらい…)。

●キャリパー

ブレンボ モノブロックブリッジ 1パッドピンCNC (取り付けピッチ108mm):相場410,000円程度

【キャリパー説明】

本物のレーシングキャリパーです。モノブロックのアルミ削り出しボディーにピストンはチタン素材、上下でピストン径が異なり34/38mmとレーサーにふさわしいスペックとなっております。高精度で強度制動力かコントロール性まですべてが最高峰と言えるでしょう・・・・

※多分取り付けにカラーが必要になるかと…。

●ブレーキディスク

ブレンボ[T-Drive] ティードライブ フローティングディスク 320mm 左右:相場100,000円程度

【ブレーキディスク説明】

今までのフロートピンとは違って、T型のフロートピンを使用しており径方向と軸方向にカチャカチャ動くフローティング動作をするだけでなく、ディスクの総重量も大幅に低減され、熱的・機械的な応力への耐性を向上させ制動力をより効率的に伝達する事が出来らしい。

要はフロートピンが特殊なのが特徴で、SBKやMotoGPテクノロジーをフィ―ドバックしてるものらしいです。

★最後に★

ブレーキはスポーツ走行に限らず重要な部品ですが、スポーツ走行をするのであればこだわるべきだと個人的には思います。

制動力はキャリパーとパッドそれにディスクで決まります、タッチはマスターのメーカーの味付けやピストンサイズとレバーレシオで変わります。

ホースはステンレスメッシュならどれも一緒で好みのデザインで選ぶといいと思います。強いてホースで言うならバンジョー部分がステンレス製の物を強くおすすめする。なぜかと言うと、アルミバンジョーは長期間使うと腐食し破損の危険があるからです。。

管理人から少しコメント

さすがミスターC、自分でも色々試し(30万円かけて)、周りのバイク仲間にも凄い人がいるので色々な情報を知っています!

とりあえず私は現状、ZZR1400キャリパーにニッシン ラジアルブレーキマスターシリンダーという構成ですが、お金があればいくらでも強化できるようです! どうせ交換するなら…という考え方もアリかもしれません。

小耳に挟んだ話ですが、ブレンボの純正パッドはかなりいいらしいです。メタリカやジクーより高いものの、スズンボ用なら少し安くなるとのこと。

このように相当カスタムに関して詳しいので、今後の投稿にも超期待です!

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