バイクに優しい暖機運転の行ない方 (前編)
よく見られる、アイドリング放置や空ぶかしによる暖機はバイクを壊します。アイドリングより少し高めの回転数を使って、手際よく行いましょう。
始動直後のエンジンの具合と、悪い暖機例
エンジン始動直後はバイク全体が冷えている状態なので、まともに走ってくれません。本来の性能を引き出せるようにするために暖機を行うわけですが、誤ったやり方だとバイクの調子を悪くしてしまいます。
季節や温度、バイクによって多少勝手は違います。ここに書いてあるやり方が最適とは限らないので、合ったやり方を探して下さいね^^ ただ、大体のケースには通ずると思います。
始動直後のエンジン
エンジンは熱を持った走行中の温度で正しく動くように設計されているので、始動直後はとても調子が悪く感じます。
バイクが冷え切っている状態でエンジンを始動した直後、エンジンの調子が悪いのは当然です。正しい暖機で、バイクに負担をかけずに暖め、本調子にしてあげましょう。
もしも全く暖機が必要ないくらいに綺麗に回るなら、セッティングがおかしい可能性すらあります。
悪い暖機運転のやり方
やっていませんか? こんな暖機。
「アイドリング回転数でだらだらと暖機する」
=> アイドリングというのは回転数が低いものですね。なので油圧が不足してしまって、逆にバイクが不調になってしまうのです。
「始動直後に高回転まで空吹かし!」
=> もしかしたら物凄く時間がないのかもしれませんが、とにかくこのやり方は絶対にやめて下さい。冷たい状態でエンジンを回すと必ず壊れます。自ら破壊行為をしているようなものです。おまけにとても威圧的です。
「停止時の暖機時間が数分間と長い」
=> 低回転を長時間続けるとカーボンスラッジ(燃えカス)が溜まり、エンジンの調子が悪化してしまいます。また騒音という立派な公害を発生させ近隣トラブルのもとになります。
いくらバイクに愛情を持っていて、バイクのためにやってあげているつもりだったとしても、上記のような暖機はバイクを壊します。やってあげるなら、もう少しスマートな方法にしてみましょう。