新型カタナ 4000km時点でのインプレッション
走り込んで体に馴染んだことで500km時点でのインプレと違うことを書きたくなったので書いてみた。ここでは基本的に「リッターSSと比べてどうなのか」で書いている。
サスペンションが馴染んで乗り味が変わったため、挙動に関する部分は削除済み
街中・峠のやんちゃ走りのベストアンサー
新型カタナを要約すると「SSをやや安定志向に振った特性・低中域重視・ワインディングでスイスイ走る」となる。
バーハンで楽なライポジだからとか、昔のカタナが現代から見ると巨大で鈍重な鉄の塊に見えるからとかで、新型カタナが楽でゆったり走ると思い込んでる人も多いと思う。
しかし走りはリッターSSに近い。GSX-R1000よりやや重くホイールベースが1460mmと長いため、コーナーの自由度はSSに負ける。しかし後ろ座りで上体を立てた状態から横に体を入れることで、後輪がやや主体の安定感のあるコーナリングを楽しめる。適度な腰高の重量感と抜群の加速力で、峠を駆け抜ける喜びは相当なもの。
とにかく街中と山道を楽しく走りたいという人には最もオススメできるバイク。楽しさという面で抜きん出ている。
![katana.jpg](../misc/img/210507_gsxs1000/katana.jpg)
リッターSSより速いのか
これはあまり考えないほうがいいと思う。
街中での話ならSSより速い。高回転域での馬力を重視しているSSよりも、低中域でトルクモリモリのカタナのほうが加速は段違いに速い。もちろん最高に楽しい。
サーキットなら間違いなくSSのほうが速い。カタナでもサーキットは走れるが、ポジションの問題もありエンジョイ+αくらいに留めよう。
峠では同じ技量ならSSのほうが速い。軽くて旋回力が高いSSにコーナーで負ける。加速は(7000回転以上を常用できるキチ○イSSでなければ)カタナの勝ちだがトータルでは勝てない。とは言え車体価格が段違いなのでカタナのコスパは高い。
だからゆったり走る人でなく飛ばす人で「楽しさ」を第一に考えるなら新型カタナは本当にオススメ。デザインもいい。サーキットを全力で走りたい人や高速をよく使う人はやめておこう。