常識すぎて誰も語らないバイク話

ベテランライダーがバイク乗りの考え方、実情、ライテクなどバイクの世界を語ります。
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HONDA VT250 スパーダ(SPADA)

伝統のVTエンジンをアルミ製のCASTECフレームに搭載、この上なく取扱いに優れたライトウェイトスポーツ。250クラスの1つの完成品。

お金をかけないハンドル変更(前編)

スパーダの純正セパレートハンドルは、レプリカなどに比べて絞りが緩やかで位置も高いので普通に使う分には好印象なのですが、ジムカーナのような低速メインで使う場合にはもう少しハンドルを広げたくなります。

スパーダでハンドルを変える方法は2つあります。ハンドルのマウント(?)を装着して、市販のハンドルを取り付ける方法。そして、この記事で紹介するセパハンの絞り角を変更する方法です。

この記事では後者のやり方について色々説明します。まずは利点と欠点などを説明します。

作成:2009年6月8日
カテゴリ:HONDA VT250 SPADA
handle_befour.jpghandle_after.jpg

利点

  • お金がかからない! ハンドル周りを外せる最小限の工具と、あとは鉄ヤスリがあればOK!
  • カスタムパーツを利用する場合に比べ、純正のバランスを多少維持できる
  • ホンダ純正のパーツをそのまま使い続けていることに誇り持つことができる…かも
  • 好きな時に純正の状態に戻せ、リスクがない

欠点

  • ボルトを鉄ヤスリで削るという肉体労働があなたを待ち構えている
  • ハンドルの変更の自由度が低い。多少広げられるだけにすぎない
  • 地味すぎて「見てくれよコレカスタムしたんだぜスゲーだろ!」と胸を張れない

この改造について

費用ちょっとした工具があれば0円です。
総所要時間手際によりますが、てきぱきやったら3時間半くらい?
難易度☆☆☆☆★:何も難しいところはありません。
ボルトを削るのにかかる時間2つ合わせて2時間ほど。
ボルトを削るのに必要な根気必要に迫られていれば普通にこなせます。
ボルトを削る難易度削るだけの簡単なお仕事です。
ハンドル周りを外す難易度簡単ですが、工具が上手く入らない場合は様々なものを外す必要が出てくると思われます。
得られる悦楽プライスレス

ボルトを削る手間暇を惜しまなければオススメできます。ハンドルのマウント(?)を買って市販のハンドルを取り付ける場合でも装着に手間はかかりますし、少なくとも1万5千ほどはかかるのではないでしょうか? 自由度は段違いですけどね^^;

必要な工具

先に必要な工具を紹介します。といっても、普段整備をしている人なら普通に持っているものばかりだと思います。

  1. 12mmのメガネレンチ
    tool_megane12.jpg

    すんなり入る位置にあるボルトを扱うので、力の入りやすいメガネレンチがオススメです。

  2. 5mmのヘックスソケット
    tool_hexsocket.jpg

    あ、もちろんヘキサゴンレンチでも大丈夫ですよ^^; 個人的にスライドハンドルを使いたかったので。。。

  3. T40のTORXソケット
    tool_torxsocket.jpg

    コレだけちょっと珍しい工具となります。例の”削るボルト”を車体から外すために必要なので揃える必要があります。

  4. スライドハンドル
    tool_slidehandle.jpg

    TORX(トルクス)ソケットを扱うために、こういった何らかのハンドルが必要です。スライドハンドルは狭いところでも自在にスライドさせて活躍できる上、力も入れやすいのでオススメです。特に写真の1/4インチ(6.3mm)のタイプは小さくて非常に使いやすいです。

  5. 鉄ヤスリ
    tool_rasp.jpg

    何の変哲もない、単なる鉄ヤスリです。ボルトを削る作業はコレにかかっているため、少しくらい高めのものでもいいかもしれません。写真のものは500円くらいの安物ですが、十分機能しました^^

  6. プライヤー
    tool_pliers.jpg

    鉄ヤスリでボルトを削る際、ボルトを掴むために必要です。これがないと上手く削れないと思います。

恐らく、スライドハンドルのような狭い場所でも使える工具があるなら、これだけの工具で作業できるかと思います。逆に、狭い場所で使える工具がない場合、ハンドル周りをより多く外す必要があるので、他の工具も必要になってくるでしょう。

前編ではこのくらいにしたいと思います。次の後編では、スパーダのハンドル周りの説明の後に、実際の工程をご紹介したいと思います。

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