常識すぎて誰も語らないバイク話

ベテランライダーがバイク乗りの考え方、実情、ライテクなどバイクの世界を語ります。
毎日更新中!所有歴はカブ、RS50、スパーダ、イナズマ400、GSX1400、ZX-10R、DR-Z400SM。

試乗レポート

色々なバイクを試乗しており、その中から有用そうなものを書いていきます。

ザンザス 試乗感想 その1

あの幻のカワサキの迷車、ザンザスに乗る機会があったので山を走ってみました!

書いている人のスキルについては管理人について/現在のスキルなどの記事をどうぞ。

作成:2017年10月10日
xanthus-04.jpg

ライダースペック

身長: 175cm
体重: 55kg
座高: 普通の日本人より高く胴長短足

ザンザスってナンザス?

歴史的生い立ちなど詳しくはバイクの系譜さんのザンザスのページをご覧いただきたいのですが、ZXR400のエンジンを若干低中速よりにセッティングして搭載し、超速の新世代ネイキッドとして開発された4st400ccのバイクです。

xanthus-05.jpg

ネイキッドとして見るととんでもない速さだったのですが、個性的過ぎるスタイリングと誰も速いネイキッドを欲していなかったことから、幻の迷車として終わりました。

ネタにされることが多いバイクで、ほとんどの人が現車を目の当たりにしたことがないのではないかと思います。私もはじめて見ましたし、一生お目にかかることはないと思っていました(笑) それが目の前に現れたものだから、オーナー(友達)が半ば呆れてる中、写真を撮りまくりました(笑)

一般的な評価としては、直線はかなり速いが足回りが貧弱で癖があるというものだと思います。そして、実際に走ってみて私もそうだと感じました(笑)

xanthus-02.jpg

程度・ポジション

このザンザスは中古として買った後、ZXR400の部品も流用しながらレストアされたもので、若干ストック状態とは異なっています。それほど大きな違いはないですが。それと燃調が濃く、若干吹け上がりが悪くなっているとのこと。ただしハイカムが入ってたりと、色々気合が入ってる部分も。

タイヤは入れたばかりのS21で、タイヤは申し分ない状態です。

ポジションはスポーツネイキッドのもので、若干しっくりこないものがありました。ツーリングのポジションではないし、攻めるにはハンドルが高い。レプリカではないので、走りと日常用途の妥協点だったのではないかと思います。

xanthus-06.jpg

山道走行

車体は400ccネイキッドとして見ると軽いけど、レプリカと比べると重く、寝かし込みの軽快感はそれほどでもなく感じました。レプリカにネイキッドの重さ・鈍さを少し混ぜた感じ。それでも当然、CB400SFのような普通のネイキッドとは一線を画すスポーツ性があります。

ただし癖があり、レプリカのように素直に倒すだけで曲がれるバイクではないのが手強いところ。

まずコーナーでは相当な前傾と体重移動を要求してきます。ハンドルが高いからとスポーツネイキッド程度の前傾でいると、フロントに変な粘りがありながら倒れ込みが半端になり全然曲がりません。レプリカと同様の体勢でのライディングが必須なのですが、ハンドルが高いから若干戸惑うものがあります。

その上、ターンインでのブレーキングでフロントの剛性感が足りず、頼りなさがあります。友人の話だと、ブレーキングで(体感的に)リアが浮くように感じるようです。レプリカではハードブレーキングしてもフロントには絶対的安定感があり、タイヤさえ問題なければ不安ないものですが、ザンザスはブレーキングが怖い。

xanthus-08.jpg

さらに問題となるのがコーナリング特性で、レプリカのように手前から深く寝かし込んで曲がる走り方では不安定な挙動となり、突っ込み気味からのハードブレーキングからの一気に寝かし込みで、ようやく全てのピースが合ったように安定します。ポジションに違和感があり、フロントが頼りない中で突っ込みを要求してきます。これは怖い。

ある意味ネイキッドらしい曲がり方を持っていると言えるのですが、しかし車体はネイキッドと違い鈍重でなく、レプリカに近いくらいの運動性があるのです。だからこの曲がり方はミスマッチで、少なくとももう少しフロントに頼り甲斐があればなぁと感じました。

xanthus-03.jpg

まあしかし友達は相当なペースで突っ込んでいたので、慣れれば大丈夫な範囲のようです。だが怖いし、バランスが悪く乗りづらいのは間違いない。ハードブレーキングからのブレーキ残しをすれば結構いけるとのこと。

しかしエンジンパワーはやはり相当なものがあります。この車両は燃調が濃かったので低中速域では若干のもたつきがあったものの、高回転域のパワーバンドではかなりの吹け上がりで大型乗りも堪能できるパワーとなっています。

調子が良ければさらにパワーが出るということで、やはり相当なパワーを持つバイクです。もちろんZXR400のほうが速いのは間違いないですが、なんというかこの車体バランスとポジション、そしてフロント剛性のせいで余計にそう感じる部分もあります。ジャジャ馬という表現で間違ってないと思います。

xanthus-01.jpg

残念ながら今回の試乗ではザンザスのカリカリの部分を探り切れなかったのが実に心残りですが、まあとんでもないバイクだなと思った次第です。スポーティーなんだけど、バランスが悪い部分があるので扱いづらさがある。でもそこに惹かれる部分があるのも確かで、久しぶりに乗りこなしてみたい車両だなと思ったのも事実です。

xanthus-07.jpg

バイクの系譜さんにあるように、マッハシリーズと並ぶような扱いにくくも楽しいバイクを作ろうとしたんじゃないかと思います。同じパワーでもバランスが悪いほうが怖くて体感的なスピード感は上がりますから。

しかしとんでもない方もいるもので、色々いじられてるとは言えトミンモーターランドで27秒台を出してしまうザンザス乗りもいらっしゃるようです! パワーも相当出てて、400ccでこんなに速いのかと驚きです! 私が試乗したザンザスのオーナーも、このザンザス打倒を目指して走り込んでいくということで、頼もしい限り!

その2に続きます!

試乗レポート・インプレッションの目次へ戻る

トップページへ戻る

更新履歴
現在の人気記事はコチラ!