常識すぎて誰も語らないバイク話

ベテランライダーがバイク乗りの考え方、実情、ライテクなどバイクの世界を語ります。
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バイクのお話

バイクへの考え方や接し方、また実際のところとかを自分の経験を交えて書いています。

ステップワゴン(RF3〜RF8) トランポ化計画(後編)

前編では一番厄介なセカンド・サードシートの取り外しをしました。後編ではホイールクランプを車内に固定し、タイダウンベルトベルトでバイクを固定できるようにしてトランポを完成させます!

作成:2017年12月6日
カテゴリ:バイクのお話
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ラダーとホイールクランプとタイダウンベルト6〜7本を買う必要があります。ヤフオクや通販を利用すれば想像するより安く買えると思います。以下は私が買ったもので参考にしてください。

【ラダー】

バイクと人間用で2本買うか、1本だけ買ってバイクに使って人間は踏み台を使うの2通りがあります。後者のほうが安く、スペースをとらず、踏み台は簡易椅子にも使えるので私は後者です。

ラダーは送料込みで5000円くらいで買いました。バイクが載るとしなるので少々怖いですが大丈夫です。

ヤフオクで検索!(私が買ったのはType-Bと書いてあるもの)

踏み台は私はアマゾンで1000円ちょいで買いました。安物は耐久性に難があるようですが頻繁に使用しないので何とかなるかなと思います。注意点としては、足の裏面にすべり止めのゴムがついているものがいいです。

【ホイールクランプ】

下の画像のようなもので、前輪が左から入ってきて左の回転受けに乗り、ガタンと右側に回転して右側のストッパーに前輪の先が当たることで固定されるものです。

私が買ったものは特に回転部を固定させるものはないですが、一度奥に固定されると結構がっちりハマり、ハンドルを持って車体をバックさせてもなかなか外せないので問題ないと思います。大排気量車でアクセルベタ踏みしない限りたぶん大丈夫。

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私は上記のものをヤフオクで送料込みで4300円くらいで買いました。作りは十分で、こんな安くていいのかって感じです。ヤフオクで検索!

【タイダウンベルト】

ホイールクランプの固定に2本、バイクのフロントフォークを縮めた状態で固定するのに1〜2本、そして車内でバイクを固定するのに3本欲しいので、6〜7本必要です。

フロントフォークには少なくともオフ車やモタードのような大きく沈める必要がある場合は基本的に2本必要ですが、大きく縮める必要がない場合は1本でもいけることもありますし、ミラーを外せばそもそもフォークを沈める必要がないケースも多いです。できれば2本あったほうが間違いないです。

種類が色々ありますが、私は慣れてなかったのでラチェット式というものを選び、やりやすいと感じました。ベルトを通した後に、レバーをカチャカチャしていくとベルトが巻き取られていって短くなっていき締まります。

私は上記のリンクのものとハーレー用というのを併用していますが、リンクのものは使用荷重が100kgとなっているのでまず大丈夫だと思います。確かバイクや車が横のグリップ力を全て使い切ってコーナリングしてる時が0.9Gくらいのはずなので、バイクの重さが300kgだとしても前部はホイールクランプが支えていて、後部は2本で吊っているので分散されるため0.8Gくらいまでは大丈夫なはず。

バイク積んでる状態でそんなコーナリングする人はいないはずですから実用上は問題ないでしょう。

ただし個体差もあるかもしれませんが、私が買ったものは抜き取る時にラチェット部の固定がすぐに外れてしまって非常にやりづらくストレスが溜まるため、今はハーレー用のしか使っていません。 ヤフオクでハーレー用と書いてあるものを買うほうがいいと思います。常に出品されてるかはわかりませんが、2017年12月時点ではあるようです。

ホイールクランプと木材を合体させる

シートレールを外したところにホイールクランプを置くため、床が凸凹してしまっています。このままではホイールクランプが床に密着せずぐらつくので、ホイールクランプの下に木材をくっつけて安定させます。

もしもセカンドシートを外す時にシートレールを残したままにしていたり、シートレール跡を埋めていたり、そもそも床に木材などを広く敷いている場合、この工程は必要ありません。

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ホイールクランプには上下に貫通している穴があるはずなので、そこにボルトを貫通させて裏からナットで止め、木材と合体させます。

必要なのは「木材・ボルト・平ワッシャー・ナット」でホームセンターで買えます。

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ホイールクランプの種類によって必要なものは変わります。完成すると↓のようになります。

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まずは木材を買うのですが、構造用合板かMDFという素材のものが良いようです。MDFはダンボールを圧縮したものらしく、水濡れや油に弱いことに注意。私はジョイフル本田にいったところ、ちょうどいい600x450mmのMDFがあったのでそれを買いました。少し小さいですが許容範囲内です。構造用合板のほうが多分良いと思います。

木材を買ったらホイールクランプと合わせて穴を空ける位置をマークして穴を空けます。私の場合はジョイフル本田で店員さんが加工してくれるサービスがあったのでそれを利用しました。5ヶ所の穴あけ加工で300円でした。M8のボルトを使うために穴の直径は9mmになっています。

穴を空けたらそれに合わせてボルトと平ワッシャーとナットを買うのですが、これは現物合わせでボルトの長さを選ぶ必要があります。私はM8x65を2本、M8x45を3本にしました。上から見て「ボルト→平ワッシャー→ホイールクランプ→木材→平ワッシャー(大)→ナット」という風になります。

ボルトが多少長くて突き出ても、下はクッション材なので大丈夫です。短いとナットを締められないので短いよりは長いほうがいいでしょう。締め付けの負荷を分散するために平ワッシャーは必要で、特に裏面のナットは木材に当たるため、大きめの平ワッシャーを使ったほうがいいです。

ホイールクランプを車内で固定する

ホイールクランプは前面を運転席の背面に当てて前には絶対動かないようにして、運転席・助手席のシートベルト取付ボルトからタイダウンベルトを伸ばしてホイールクランプに通し、前に引っ張って後ろにも動かないようにして固定します。

↓運転席側のシートベルト取付ボルト

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外すとこのように色々くっついてます。この六角のボルトの頭が○の形になって、タイダウンベルトを通せるようにすればいいわけです。

ただしシートベルト取付ボルトとシートレールのボルトは普通のボルトと違う特殊な規格なため、普通のボルトやアイボルトは使えません。「7/16-20UNF」という規格のため、アイボルトも高価な特殊なものとなってしまいます。

私が買ったのはサベルトというメーカーのアイボルトです。シートベルトの取付ボルトの長さは基本的に50mmのようで、RF5のステップワゴンもこれでした。運転席と助手席のシートベルト取付ボルトをそっくりそのままこれに付け替えればホイールクランプ固定の準備は完了です。

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ホイールクランプを運転席の背に付けて前には動かないようにします。運転席と助手席のシートベルト取付のアイボルトにタイダウンベルトを通し、ホイールクランプを前方へ引っ張るように引っ張って固定します。とにかく、ホイールクランプは前方へ引っ張って後ろへ行かないようにします。

できれば運転席の左端にしたほうがいいと思います。バイクを積む時にブレーキレバーが車体右側に当たって危ないことがあります。

右側のベルトはホイールクランプとの距離が短いため、長すぎて引っ張りきれないことがあります。その場合はホイールクランプの後ろ側で余分なところを通して迂回させて距離を稼いでください。

ホイールクランプが運転席の背にくっついて固定されたらトランポとしては完成です! ここから先は、バイクを実際に積み込む時にやることになります!

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ちなみに積み込む時は前輪はホイールクランプで、後ろ側はタイダウンベルトをスイングアームやステップと横壁についてるアシストグリップに通して固定します。

この方式はかなりガッチリ固定できますが、右側ステップから左側アシストグリップまでの距離が長いのと、カウルなどにベルトが当たりやすく擦れて傷がつくため、ウエスなどを挟んでおく必要がある点に注意が必要です。

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←傷がつくと思っていなかったのでウエスを挟まずに結んでしまい、擦り傷がついてしまった。

オプションのフック

上記までやれば車体は完成ですが、オプションとして下側のシートベルト取付ボルトにフックをかまして選択肢を広げる手もあります。この下側からスイングアームやタンデムステップを通して固定する方法です。

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アシストグリップから固定したのと同じくらいガッチリするし、こちら側は車体に傷がつかないという大きな利点があるため、シートベルトフックへの投資が許すならオススメです。

取り付けはシートベルト取付ボルトを一旦外して抜き、一番最初にフックを通して、あとは元々付いていたワッシャーなどを通すだけですが、厚みが変わるので薄いカラーを1つだけ私は抜きました。変化はわかりませんでしたが。

次の積載編ではバイクを積み込む時の流れを説明します。

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