常識すぎて誰も語らないバイク話

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雑談

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2018年6月17日「トミンモーターランドをZZR1100で走ってみる」

作成:2018年6月18日

先週取りに行ったZZR1100で早速トミンを走ってみました。特性をある程度掴む目的であって、本当に飛び入り参加だったのでタイヤとかサスとか調整してなかったのですが、ZZR1100の凄さがよくわかりました。

ちなみに実はその前日にDR-Z400SMでトミンを走っていたので2日連続トミンということになります。トミンは最高です!

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↑通常形態

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↑変身完了!

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メガスポーツならではのロー&ロングな感じがなかなかカッコいいです。

リアサスはオーリンズになっているものの、前後ともセッティングは全くしておらず走ってみて変えようということに。そして一番の問題はタイヤがGPR300で、しかも空気圧も高めのまま探り探りいこうという、本当に飛び入り参加状態なこと。それでも山道で調整するよりは健全ですよね。

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弟のバイクなので、今回はほとんど弟が走りました。

先週買って、初めて本格的に乗ったわりにはよく走れているんじゃないでしょうか。タイヤはGPR300で空気圧調整も甘いのに、32.7秒がベストタイムでした。28年前の重量級バイクでこれならかなり健闘したと思います。

タイヤをロードスポーツやパイロットパワー3あたりにして、空気圧とかサスセッティングを合わせれば31秒台は狙えると思います。理想はS21あたりですが予算の関係でそこまでは出せない感じで、安いけど硬いフィーリングのメッツラーM3は多分合わないだろうなぁって気がします。柔らかいタイヤが合いそうです。

で、私が初めてこのバイクに乗って走ってみたのがこれです…。(インターレース解除するの忘れたので見づらいです)

これは少し言い訳させてください。タイヤの空気圧が高くて前後とも跳ねる感じでとても違和感があったことと、ブレーキペダルの位置が高すぎて実は知らぬ間に踏んでいて一度リアが大きく滑り、その後はリアブレーキを踏まないような変なステップの踏み方で耐えていましたが、やはり空気圧が高いのでじわーと開けていても滑ってしまったのです。

自分のバイクじゃないしこれ以上は止めとこうということで、この日は無難に15分くらい走って終わりにしました。バイクがイマイチ信用できない状態でアンダーステアに感じられたので、思いっきりリーンアウトの状態で腰を落としたお下品なフォームですが、これも初めて乗って15分くらいということで許してくださいという感じです…。

ただし短い試乗でも色々なことがわかりました。

ZZR1100の特性(リアはオーリンズ タイヤはGPR300)

今回はインプレというほど正確に書けないので、ある程度の感想です。

まずZZR1100というとすごい古臭いバイクに感じます…が、今でも乗ってる人が結構いますね。「二輪史を塗り替えた偉大なバイク」という歴史的背景からだけではちょっと説明がつかない台数です。

それは乗ればわかります。下から適度に太いトルクで上まで炸裂するパワー、重いバイクですがただ重いのではなくとても安定したややアンダーステアで頼れる車体、なのに倒れ込みはとても軽快でしかもまるでヤマハ車のように少し遅れて後輪が回り込むという、これだけ大柄なのに車体の動きとしてはむしろオーバーステアな挙動。一度寝るとピタッと同じバンク角で旋回を続け、なかなか起き上がらない猫足。

ただの直線番長の古いメガスポーツではないのです。これはびっくりしました。12RとZZR1200は乗ったことないのでわからないですが、14Rともかなり違う特性と言えます。14Rはメガスポーツなんだけど、重量感と安定感、そして滑らかさが光る中でSSっぽさを強調してとにかくスポーティーに仕上げてある。

しかしZZR1100は一般的に想像されるスポーティーさとは異なります。重いですし、SSのように鋭く曲がるという感じはないのですが、重いくせにグルンと軽々バンクして、しかもリアが勝手に寝て外側に入って曲がる体制に入ってくれる。重いから決して無理はできないのですが、その中でも車体がコーナリングのお膳立てをしてくれるので乗り手は合わせて気持ちよくアクセルを開けていける。

凄いバイクだと素直に思いました。カワサキは1990年の時点でこんな面白い特性のバイクを発売したなんて。それは馬鹿売れして当然だと思うくらいです。

もっさりとか鈍重さは全くないです。重いくせに、安定と軽快という相反する要素を両立しています。鋭いコーナリングでは決してないのですが、車体は最高に安定していて動きも滑らかだからライダーも安心して体を預けてリーンインのハングオフができる。

また重心の高さも素晴らしい具合だと思います。低くなく高すぎもしない、不思議な高さです。ライダーの腰が大柄なタンクを左に右に動く度に、呼応して滑らかにしかし軽快に、そしてちゃんと荷重が載って安定して寝ていってくれる。怖くもなく鈍くも感じない絶妙さです。

とにかくコーナリングに驚いたのでそればかり書いてしまいましたが、全般的に見て素晴らしい完成度です。しかもかなりの癖があるバイクなんです。

今回は短い時間だったし状態もあれだったのでわかることに限りがありますが、サーキットで走る上で気になることと言えば外足ホールドがし辛い点くらいでした。ステップを踏んでタンクに膝を押し付けるのが上手く決まらないのです。

タンクがもっと横に張り出していれば膝ぶつかって安定するのですが、斜めで滑らかなので引っかからない。もう少しステップ位置が高ければホールド性が上がるのですが、よく考えたらこれは脚の長さの問題か…(悲しみ)

とりあえずステップは下に踏み、膝は内側にホールドすることである程度は体を固定できるので、あとはタンクパッドを付けたりステップ位置を高くできれば大丈夫そうです。というかこの感じからすると、開発者は外足でがっちりホールドするのではなくて、むしろ滑らかに腰を左右に移動することで軽快な車体の動きを引き出して楽しんでほしかったのではないかと推測してしまいます。確かに流して走る時は体重移動で軽快な動きをするのが楽しいです。

ということでまだまだ見えない部分も多いZZR1100にはかなり期待しております。近いうちにまた乗る機会があると思うので、その時にインプレを書きたいです。

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