ステップワゴン(RF3〜RF8) トランポ構造変更・車検
前編と後編でトランポ化し、積載編で積み下ろしの手順を説明しました。最後に車検と構造変更について私が知っている範囲で詳しく書きたいと思います。
車検をとるには「シートを戻す」か「シートを外して4ナンバー化」
車検場や検査官によって違いはあると思いますのでこの記事の内容と違う場合もあるかもしれませんが、今回私の体験から車検と構造変更について説明します。
どうやらセカンド・サードシートを外している状態は乗用車とは見なされず貨物車扱いとなります。ですので5ナンバー(それか3ナンバー)のままにしたければ、シートを一旦戻して車検を受ける必要があります。
セカンドシートの付け外しが非常に面倒ですので手間がかかりますが、とりあえず各シートにボルト2本でも付いていれば十分固定できるかと想像しますので、手早くやれば一度付けて、また外すのでも3時間くらいあればできそうな感じです。2年毎に3時間かかるだけなら我慢できる範囲…かな?
一方、シートを外したままの場合は乗用車でなく貨物車扱いとなり、4ナンバー(3ナンバーだった場合は1ナンバー)になってしまいます。貨物車の場合は乗用車と色々と変わってしまいますが簡単に書くと、車検が1年毎になり、任意保険が高くなり、税金や自賠責などの維持費が安くなります。1ナンバーの場合は加えて、高速料金が割高になります。
毎年車検があることが気にならなければ貨物車のほうが維持費が安くなって得です。ユーザー車検でいく場合は、2年毎に4万円もの差になると調べてわかりました。車検を業者に頼むと手数料と消耗品交換などで恩恵がなくなると思いますが…。
加えて3ナンバーの車の場合は1ナンバーになってしまうので、高速料金が割高になります。高速を気軽に使えなくなるのはかなり痛いです。
貨物車にするのもしないのも、どちらもアリだと思いますので熟考の上で決めたいところですね。
5ナンバー→4ナンバー化はわかりませんが、3ナンバー→1ナンバー化は任意保険がかなり高くなるので税金が安くなることを考慮してもかなり損をするようです。高速料金も上がるので、1ナンバーはやめたほうがいいです。
構造変更について
バイクを積むためにセカンド・サードシートを外したわけですが、この状態では当然定員は8名から2名になります。ですから厳密に言えばシートを外した時点で構造変更して車検を取り直さなくてはいけないのですが、さすがにそれは辛いので車検が切れるタイミングで構造変更をすることになります。
構造変更をすると車検がなくなってしまうので、そのタイミングで取り直しになります。その日から有効期間が開始するので、車検が切れる直前までケチったほうがいいです。
普通のユーザー車検ならスムーズにいけば2時間もあれば終わるのですが、構造変更がある場合は色々と大変なので4時間くらい見といたほうがいいかもしれません。自分は手順を間違えたので、混雑もあって5時間もかかってしまいました。
5ナンバーから4ナンバー(もしくは3ナンバーから1ナンバー)にする場合の手順を簡単に説明します。まず構造変更としてネットから予約して、当日は貨物車に構造変更して車検を取ることを伝えて書類を受け取り、自賠責を貨物車の13ヶ月で加入します。自賠責を待つ間は書類を書いて印紙を貼っておきます。書類ができたらユーザー車検受付に行って受け付けしてもらいます。
そうしたら検査レーンに入ってまず通常通りの検査を受けます。そして検査が全て終わったら、今度は違うレーンに行って構造変更の確認をすることになります。
シートを外して定員が8名から2名になるだけなのですぐ終わるだろうと思いきや、色々とチェックを受けるので何かを指摘された場合は言うとおりにしなくてはいけません。今回はセカンド・サードシートを完全に外して、スペアタイヤを降ろしてあれば認められるはずです。
無事に貨物車として構造変更が認められたら、最後に最大積載量の表示をしなくてはいけません。ステップワゴンの場合は400kgです。これはステッカーを貼るか、マジックでボディに手書きする必要があります。ヤフオクでステッカーを買えるので、事前に400kgのものを買っておくべきです。万が一のため、マジックも当日は持っていったほうがいいですね。
ちなみにセカンドシートの2つを外して、サードシートの右側だけ外せばバイクは載るのでサードシートの左側は付けっぱなしで臨んだのですが、その半端な状態では乗用車としても貨物車としても認められず車検を取れませんでした。シートは完全に外すか、完全に戻すかの二択のようです。